高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)の食品偽装表示問題で、同社は16日午前、民事再生法の適用を大阪地裁に申請した。
負債総額は約8億円。地裁は保全命令を出した。
同社はこの日、女将で取締役の湯木佐知子氏(70)が社長に就任し、その他の湯木家の役員が全員辞任する新体制を発表し、22日に本店の営業を再開する方針を明らかにした。
大阪府庁で16日、記者会見した同社代理人の米田秀実弁護士らによると、負債のうち6億円は金融機関からの借り入れで、2億円は取引先のデパートなどから損害賠償として請求されている。
昨年11月の大阪府警の捜索以降、全店舗の営業を自粛しているため現金収入がなく、経営状況が急速に悪化。営業再開しても、売り上げ回復までは時間が必要で、弁済期までに債務を返すことができないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20080116-00000203-yom-soci
女将の社長就任「従業員の求心力を保つため」 船場吉兆
偽装発覚から3カ月。高級料亭「船場吉兆」(大阪市)が16日、再生への道を一歩踏み出した。法令順守や内部通報窓口の設置などの改革に取り組むという。ただ、その指揮を執る女将(おかみ)の湯木佐知子・新社長(70)は、記者会見に姿を見せなかった。「イメージの回復には時間がかかる」。関係者からは、信頼を失った「吉兆ブランド」の立て直しの厳しさを指摘する声が上がった。
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「批判の声があることは承知しているが、従業員の求心力を保つためだ」。午前10時半から大阪府庁で会見した船場吉兆代理人の米田秀実弁護士らは、女将(おかみ)の佐知子氏が新社長に就く理由についてこう語った。
米田弁護士は、佐知子社長が会見に出席しなかった理由について問われると、「現在は取締役会を開いており、出席できない」と説明。さらに、昨年12月、農林水産省に改善報告書を出した後の会見で、長男の喜久郎前取締役に小声でアドバイスした映像がテレビで繰り返し流されたことを挙げ、「テレビカメラを遠慮したようだ」と話した。
船場吉兆は改善報告書で、一連の不正が起きた背景に「同族経営」があるとし、経営陣の刷新を約束していた。だが、新役員から「従業員の求心力を保つためにも佐知子氏が残るべきだ」との意見が出たという。
大阪府警の捜査が続いているなかでの営業再開に、米田弁護士は「保健所の立ち入り調査を経ている」として、問題ないことを強調した。
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大阪府警が不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で捜査を進めていることもあり、他の吉兆グループ各社は、再建に向けた船場吉兆の動きを距離を置いて見ている。
偽装問題発覚後、グループ各社は船場吉兆の料理人を一時的に引き受けた。しかし、金銭的支援には踏み切らず、15日発表した信頼回復策でも、発表メンバーに船場吉兆は含まれていなかった。
本吉兆(大阪市中央区)の湯木潤治社長は「再生法申請は自主再建の方策の一つだが、警察の捜査次第では、計画に影響が出る可能性もある。不祥事による他吉兆へのマイナス影響は大きく、今後も、悪いイメージを払拭(ふっしょく)するのには苦心すると思う」と懸念する。佐知子氏の社長就任については「家業なので、他人に代表権を譲るわけにはいかなかったのだろう」との見方を示した。
京都吉兆(京都市右京区)のホームページに「お詫(わ)び」の文章をつづってきた徳岡邦夫・総料理長は「当初は物販に影響が出たが、最近では持ち直してきた。(船場吉兆の再建については)具体的な方向が見えてくるのは、今後の状況次第ではないか」と話す。
一方、会見前に、従業員に向け再建策についての会社側からの話があった。米田秀実弁護士によると、大阪、福岡両市内の本店、支店で新役員の顔ぶれなどを説明。佐知子社長は「これまで経営陣と従業員の関係が一方的だった。今後は従業員の話を聞く会社にしたい」と話したという。
昨年11月に解雇を打診された心斎橋店の女性パート従業員約20人のうち13人は、労働組合に加入して会社側と団交を重ねてきた。このうち5人は、会社が募った希望退職に応じず、佐知子氏らの経営責任を問い続けている。
http://www.asahi.com/kansai/news/
OSK200801160034.html
船場吉兆次期社長「ヒソヒソ女将」で大丈夫?
「無責任体質の改善ムリ」の声
食品偽装表示問題で厳しい経営状態が続く高級料亭「船場吉兆」(大阪市)。グループ4社にも見放され、16日にも民事再生法の適用を大阪地裁へ申し立てる。負債総額は十数億円に達するとみられるなか、新社長には謝罪会見での「ヒソヒソ」が批判の対象となった、湯木佐知子取締役(70)が就任する見込みだ。早くも従業員からは「本当に立て直せるのか」とブーイングの声が漏れ聞こえる。
「ほんまに父に申し訳ない。このまま死んでも叱られると思います」
佐知子氏は昨年12月の会見で、こんな殊勝な態度を見せた。信頼回復の顔となるべき次期社長だが、従業員の間には「“パートが勝手にやった”などと、従業員に責任を押しつけようとした社の体質の改善ができるとは思えない」と早くもブーイングが噴出している。
一連の不正表示を指摘された先月10日の謝罪会見で、佐知子氏は頭を下げる長男の湯木喜久郎取締役(45)の横に立ち、さらに深く頭を下げた。
報道陣の質問攻めにしどろもどろの喜久郎氏に対し、小声で「大きい声で…」「しっかり言わんかい」とボクシングのセコンドのように指導した。さらに、小声で喜久郎氏に「頭が真っ白にやで…。アタマがマッシロで…」と耳打ち。喜久郎氏がオウム返しに「頭が真っ白になっていたといいましょうか…」と続ける場面がテレビで流され、「まるで学芸会のマザコン会見」「操り人形会見」と批判が続出した。
高級料亭「吉兆」は、1930年、神戸の料理屋の跡取りだった湯木貞一氏が創業した。
佐知子氏は貞一氏の三女で、湯木正徳前社長(74)は娘婿。強力なブランドを武器に大阪や福岡で複数の店舗を展開してきた船場吉兆だったが、一族への権限集中で、「一般の社員はほとんど何の権限もない」(正社員)状態だったという。
http://www.zakzak.co.jp/top/
2008_01/t2008011602_all.html
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