中国製ギョーザ中毒事件で、日本生活協同組合連合会は5日、福島県内の店舗から回収した中国河北省の「天洋食品」製造の冷凍ギョーザから、有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出されたと発表した。「においがきつい」として販売されなかったため健康被害はなかった。これまで千葉県と兵庫県で販売されたギョーザから検出された有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかった。日本生協連は厚生労働省に検査結果を報告した。
日本生協連によれば、ジクロルボスが検出されたのはコープあいづから回収された「CO・OP手作り餃子40個入り」(560グラム)。昨年6月3日に製造されたもので、ギョーザの皮から110ppm、具から0・42ppmが検出された。
昨年11月、「オイルのようなにおいがきつくて食べられない」とのコープあいづプラザ店職員からの苦情で、日本生協連が回収。他店でも同じ商品で同様のにおいのギョーザがあったため、コープあいづ管内全店から同商品をひきあげた。輸入元のJT子会社「ジェイティフーズ」が検査したが、当初は物流経路で何らかの外的要因で混入したと処理されたという。
今回、天洋食品製造の冷凍ギョーザからメタミドホスが検出されたことから、日本生協連の商品検査センターで改めて調べたところ、ジクロルボスが混入されていたことが判明した。
ジクロルボスは、農業用や一般家庭用に使われる有機リン系の殺虫剤で、国内でも中国でも一般的に入手可能。吸い込んだり皮膚に付着すると、頭痛や呼吸困難を引き起こし、劇物に指定されている。厚労省によると、ジクロルボスの残留農薬基準値はニラや白菜で0・1ppmとなっている。今回、冷凍ギョーザの皮から検出された最高値(110ppm)は1100倍に相当する。
◇
一方、千葉、兵庫両県で3家族計10人が中毒症状を起こした3事件について、両県警は5日、天洋食品工場内で故意に殺虫剤が混入された疑いがあるとみて、殺人未遂などの容疑で共同捜査本部を設置した。捜査本部は新たに見つかったジクロルボスの混入経緯についても調べる方針。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/
080205/crm0802051929042-n1.htm
ジクロルボス 異常な濃度
殺虫剤の成分が検出された中国製の冷凍ギョーザと同じ種類の製品から、これまでとは別の有機リン系の農薬、ジクロルボスの成分が検出されたことについて、東京聖栄大学の眞木俊夫准教授は「ジクロルボスは国内でも中国でも簡単に手に入るごく一般的な殺虫剤で、野菜づくりの農薬や室内の殺虫剤として用いられる。しかし、何に使ったとしても、通常であれば100ppmという高い濃度で検出されることはありえない。これだけの濃度で検出されたということは、ジクロルボスの上に落としたギョーザをそのままこん包するなどしたか、誰かがギョーザに故意に混ぜたかではないか」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/knews/news/2008/02/05/
t20080205000169.html
農薬漬け餃子かよ。。。
ジクロルボス
(dichlorvos)とは分子式 C4H7Cl2O4Pで表わされる有機リン化合物の殺虫剤である。略称として DDVP とも呼ばれる。
概要
農薬として開発され、中国などで広く用いられた。
揮散性が高く代謝による活性化が必要ないため効果発現に即効性が高く、また残効性は低いため防疫用殺虫剤や家庭の衛生害虫用殺虫剤成分としても用いられている。
家庭用では、合成樹脂製の板に含浸させることで徐々に気化させる樹脂蒸散剤として用いられる場合が多い。
規制
日本
原体は毒物及び劇物取締法の劇物、製剤は薬事法の劇薬に指定されている。また、農業用は農薬取締法により扱いなどが規定されている。
家庭用殺虫剤として
ジクロルボス樹脂蒸散製剤はゴキブリ・ハエ・蚊などの駆除を目的に一般用医薬品として販売されており、14歳以上であれば薬局・薬店で購入することができるが、劇薬に指定されているため譲受書に記入しなければならない。
樹脂蒸散剤の使用限定までの経過
ジクロルボスの樹脂蒸散剤は従来から家庭や店舗等で使用されていたが、2004年に東京都生活文化局がこうした製品の使用時における室内空気中濃度を測定したところ、一日許容摂取量(ADI)を超過した[1]として国へ再評価の提案を行なった。
厚生労働省はADIを基準として安全性を論ずることは必ずしも適当でないなどとしたが、吊り下げタイプの製剤は高い室内濃度で毎日24時間曝露した場合に安全域を上回るおそれが考えられるとして、人が長時間留まらない場所に使用を限定するよう用法を変更した[2]。
中国
中国では、「敵敵畏」などの名で農業用殺虫剤として広く使われた。中国では有機リン系農薬の最大許容残留量を穀物、野菜及び果物、食用植物油に分けて定めているが、ジクロルボスの許容量は未精製の穀物に関して0.1ppm以下、野菜及び果物に関しては0.2ppm以下、食用植物油からは検出されないことと定めている。検査はガスクロマトグラフィーによって行うことが中国国家規格(GB/T 5009.20-1996)に定められている。
2003年12月30日、中国農業省は次のような段階的な規制を通達し、順次実施した。2004年1月1日からメタミドホス、パラチオン、メチルパラチオン、ジクロルボス、ホスファミドンの5種類の高い毒性を有する有機リン系製剤の製造許可証を取り消し、同年6月30日から中国国内での製剤の販売と使用を禁止した。ついで2005年1月1日より、有機リン系5種の原体製造企業を除く製剤製造企業の製剤登録を抹消し、同時に原体製造企業の製品の使用範囲を綿花、イネ、トウモロコシ、小麦の4作物のみに縮小させた。2007年1月1日からは国内全域で農業での使用と販売を禁止、2008年1月9日からはすでに契約済みの輸出向け製品を除いて生産も禁止した。2009年からは輸出向けも含めて全ての生産が禁止される。
2008年2月5日、日本生活協同組合連合会は、2007年6月に製造した「CO-OP手作り餃子」の皮の部分から、有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出されたことを発表した。混入の原因など詳細については今後調査を進めてゆくことも明らかにしている。
毒性
他の有機リン化合物と同様にコリンエステラーゼ阻害作用がある。吸引すると倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などの症状が出、重篤な場合には瞳孔の収縮、意識混濁、痙攣などを起こし、死に至る場合もある。
経口毒性(LD50)はラットで56〜112mg、経皮毒性(LD50)はラットで75〜107mg
日本でもよく使われる農薬らしい。。。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82
%AF%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%82%B9
6月に作られて、11月に売られたもの。。。CO-OPはこのとき製造元のJTに調査を依頼していたようだ。この時点で気が付いていれば、重症患者なんて出なかっただろうに。。。
追記。東北地方で他にも同様の苦情があったとか。
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