秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人などの罪に問われた畠山鈴香被告(34)の第3回公判が1日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれた。畠山被告が勤務していたパチンコ店で同僚だった男性が証人として出廷し、同被告が長女彩香ちゃん=当時(9つ)=を邪魔にしていたなどと2人の関係を証言した。
男性は、彩香ちゃん殺害事件当時、畠山被告と交際していた。男性は検察側の質問に対し、同被告が「彩香がいなければ就職しやすい。養子に出して県外で働きたい」と何度も話したり、「彩香を無理して引き取らなければよかった」とこぼしていたことなど、同被告が彩香ちゃんを「邪魔にする言動」をしていたと語った。
その一方、彩香ちゃんを連れて男性と外出する時はきれいな格好をさせ手をつなぐなどしていたといい、「(畠山被告は)外面が良かった」とも話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20071001-00000057-jij-soci
【秋田法廷ライブ(1)】鈴香被告の元交際相手が出廷…思わず視線落とし(10:00〜10:15)
秋田連続児童殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた畠山鈴香被告(34)の第3回公判が1日午前10時7分、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開廷した。
鈴香被告のこの日の服装は襟の立った白の長袖シャツと黒のパンツ。シャツは肘の手前まで折りたたんだ状態で腕まくりしている。うつろな目で正面を見据えながら、傍聴席から向かって右側の長いすに腰を下ろす。
しかし、まもなく最初の証人が入ってくると、うつむき、視線を下に向ける鈴香被告。目の前に立ったのは、以前勤務していたパチンコ店の同僚で、逮捕前まで交際が続いていた男性だった。
スーツ姿で証言台に立った証人に、検察官が質問を始める。
検察側(以下「検」)「平成12年ごろから交際を始めましたね」
証人(以下「証」)「はい」
検「勤務先では社内恋愛を禁じられていたが、どちらから誘ったのか」
証「鈴香です」
鈴香被告と証人は15年ごろには結婚話が持ち上がっていたが、証人側の両親の反対があり、立ち消えになったという。
しかし、その後も交際を続ける2人。
2人の間にすきま風が吹き始めたのは、それから1年ほど経過した16年秋ごろのことだったという。
検「なぜ、関係が悪くなり始めたのか?」
証「鈴香が、お金に汚く身勝手でわがままなところがあったから」
検「お金に汚いとは?」
証「貸した金が返ってこなかったり、たまにお金が無くなっていたり」
検「お金を貸していたというのは?」
証「パチンコ代という形で貸していた」
検「何回ぐらいお金が無くなっていたのか?」
証「明確なのは1回」
検「どういう状況か?」
証「飲食をして、鈴香の家に泊まった後、財布の中身が足りないことに気付いた」
検「いくらぐらい?」
証「1万円です」
証人はさらに、17年1月ごろ、証人のキャッシュカードが無くなり口座から金が引き出されていた件にも言及する。
証人によると、冬のボーナスが入ってまもないころだという。
証「キャッシュカードが無くなり、警察に相談したことがあった。警察からは、この人じゃないかという写真を見せてもらった。フードに隠れていたが、鈴香に似ていた。暗証番号は1回で入れられ、25万円が引き出されていた」
検「暗証番号は1回で入れられていたと言うが、どのような番号にしていたの か?」
証「鈴香の誕生日です」
この日の公判では、鈴香被告の長女、彩香ちゃん=当時(9)=の担任だった女性や、近隣住民ら6人が証人として出廷した第2回公判に引き続き、夕方にかけて計4人の証人尋問が行われる予定になっている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011051002-n1.htm
【秋田法廷ライブ(2)】殺害後、元カレを食事に誘っていた鈴香被告(10:15〜10:40)
畠山鈴香被告の金銭面のだらしなさについて証言台で言及した交際相手の男性。
なぜ被害届を出さなかったのかという検察側の質問に、「付き合っていたからそこまでは…」と返答した。
さらに長女、彩香ちゃんを殺害したとされる4月9日当日、鈴香被告が男性を食事に誘っていたことも明らかになった。
検察側(以下「検」)「4月9日、食事に誘う電話があったのか?」
証人(以下「証」)「仕事の後、『食事に行こう』と言われたが、疲れていたので行かないと答えた。鈴香は『金を出す』と言ったが断った」
証人は、事件発生当初に検察側の調べに応じたときとは違い、「本当のことを話したい」と発言した。
証「当初は鈴香をかばう意味で良いことばかり言った。でもそれではいけない。彩香ちゃんや豪憲君の家族に申し訳ないと思い。本当のことを話すことにした」
検「例えば?」
証「鈴香は『彩香がいなければ就職できた』とか、『無理して引き取らなければよかった』とか言っていた」
検「彩香がいなければいいと言ったのは何回くらい?」
証「何回もです」
その後、尋問は2人の性交渉の様子についても及んだ。
検「最後に被告と性交渉したのはいつ?」
証「(平成18年の)3月末です」
検「16年ごろから別れようとしていたはずなのに、なぜ?」
証「若かったので、体の面でずるずると…」
検「性交渉の時の被告の声の大きさは?」
証「大きかった」
検「彩香ちゃんが気にならなかったか?」
証「もう少し声を小さくと言ったが、鈴香は『寝ているから大丈夫』と…」
性交時の様子まで突っ込む検察官。狙いは、子供がいるところでも、かまわずに大きな声を出して性行為をしていたという被告の“だらしなさ”を法廷に印象付けようとしたものとみられる。
さらに検察側は、鈴香被告が彩香ちゃんのために仕立て直したチャイナドレスについて話を向けた。
検「被告のチャイナドレスを見たことがありますか?」
証「性交渉の時に見ています」
検「あなた方はコスプレをよくしていましたね?」
証「はい」
検「そのチャイナドレスを、彩香ちゃんのために仕立て直したということか?」
証「(鈴香被告が着ているのを彩香ちゃんに見られたとき)かっこいいとかかわいいとか言われた、と言っていた」
鈴香被告は、ただ目をつぶってやり取りを聞いていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011157004-n1.htm
【秋田法廷ライブ(3)】「機嫌悪くなるスイッチ、突然に」と元カレ述懐(10:40〜11:15)
続いて午前10時40分ごろから、今度は弁護側が、鈴香被告の元交際相手の男性に尋問を開始した。
弁護士は「あなた(証人)はこの場で初めて話すことが多い」と語気鋭く指摘。証言の信頼性を覆そうとしているようだ。
このころから、鈴香被告はときおり視線を上げ、証人の顔を見つめるしぐさを見せるようになった。
弁護側(以下「弁」)「あなたは検察官の調書に署名捺(なつ)印をしているが、ここで違うことも言っている。調べで、検察官にうそをついたのか?」
証人(以下「証」)「当初は『彼女』だった鈴香をかばっていた。ただ、彩香ちゃんや豪憲君、そのご家族に申し訳なく思い、(この場での証言は)調書と違うものになっているかもしれない」
弁「捜査を混乱させるとは思わなかったのか?」
証「全くうそを言ったわけではない。鈴香のなるべく良い面を伝えようとしたつもりだった」
弁「法廷でうそを話す覚悟だったのか?」
証「当初鈴香をかばう意味で、そういうことになるかもしれないと思っていたが、検察官との事前打ち合わせで、それではやはりいけないと思った」
弁「検察官から何か説得を受けたのか?」
証「それはない」
弁護士がきつい口調で迫り、証人は憤然と答える。
激しいやりとりの後、弁護士が「やっと本題に入ります」。時計の針は11時5分前を指していた。
男性の証言で、男性と鈴香被告は6年間の交際中、数回ずつお互いの実家を行き来し、男性は両親に鈴香被告を紹介するなどしていたことが明らかになった。
弁「鈴香被告のどこが良かったのか?」
証「物事をはっきり言うところ。その当時は鈴香の言っていることは正しく、『僕を引っ張っていってくれるかな』と考えたりした」
弁「あなたの調書には『鈴香はわがまま』とあるが」
証「突然スイッチが入り、機嫌が悪くなる。楽しい会話中も突然。わがままは、いつもわがままで…」
弁護側は、鈴香被告と男性が彩香ちゃんを連れ、3人で水族館などに遊びに行ったときの写真を出した。
写真を証人に示しながら、当時の母子の様子を尋ねた。
鈴香被告は両手の指を組み、証人の横顔をうつむき加減に見つめる。
弁「遠出するとき、彩香ちゃんはいい服を着ていたのか? 普段はどうなのか?」
証「襟の切れたような…。彩香は『お母さん、お母さん』と鈴香に寄っていくので、お母さんのことが好きなんだ、という印象は受けた」
弁護側はその後、前回の公判で付近住民が証言した「男性が家に来たときに、彩香ちゃんは家の外に出されていた」という話を覆そうと、男性に迫る。
証「私の仕事の関係もあって、夜訪ねることが多かった」
弁「(彩香がいる時間帯に訪ねて)鈴香が彩香に『外に出てなさい』と言ったのを実際に見たのか?」
証「見てはいない」
弁「見てないのになぜ、そういえるのか?」
証「地域住民が見たと聞いていましたし、鈴香が彩香ちゃんを『シッ』と追い払う姿とか、彩香ちゃんの服装が汚いことを見て、私のいないところでやってる(追い出している)かもしれないと思った」
その後、「彩香ちゃんが汚れた服を着て、髪を洗ってもらっていない」とするこれまでの証言について尋問が行われ、証人は「部屋のにおいが強く、彩香ちゃんのにおいまでわからなかった」などと答えた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071001/
trl0710011232006-n1.htm
【秋田法廷ライブ(4)】「自殺未遂、朝までなだめた」…元カレ目で追う鈴香被告(11:15〜12:00)
続いて、弁護側は畠山鈴香被告(34)の生活態度や、彩香ちゃんへの虐待の有無について尋問を始めた。
弁護側(以下「弁」)「被告人が家財道具などを壊した記憶はあるか?」
証人(以下「証」)「家の中では見たことがない」
弁「彩香ちゃんの体に傷を見たことはあるか?」
証「裸を見たわけではないが、顔にはなかった」
平成17年5月のゴールデンウィーク中、鈴香被告が睡眠薬を飲み、自殺未遂を図っていたことが明らかになった。
証「夜中に家に行くと、鈴香はぐったりして『死のうと思ってためていた薬を飲んだ』と話した。彩香ちゃんにあてた封筒があり『10年後の彩香へ』と書いてあった。『彩香ちゃんを残して死んではいけない』と翌朝までなだめた」
さらに、弁護側は事件直前の鈴香被告の様子を確認した。
弁「(鈴香被告が彩香ちゃんを殺害したとされる直前の)18年4月9日午前0時ごろ、被告人から最後の電話がかかってきたというが、何か感じたか?」
証「異変は感じなかった」
弁「鈴香被告が彩香ちゃんを殺害したと思うか?」
証「思いたくはないが『もしかしたら』という思いもないわけではない」
最後に裁判官が質問した。
「彩香ちゃんが死亡した際、被告人がもしかしたら犯人と思いましたか?」
証人は「それは思わなかった」と答えた。
法廷は正午すぎに休廷に入った。
かつて交際していた証人が退廷する際、鈴香被告は証人の顔をずっと目で追い続けていた。
だが、男性が顔を背けたまますれ違うと、鈴香被告は不満げに視線を床に落とした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011319008-n1.htm
【秋田法廷ライブ(5)】「母さん、やってくれないから」女性住民が彩香ちゃんの声を再現(13:30〜14:00)
公判は午後1時30分から再開した。
午前中と同じように、法廷内を見ながら、畠山鈴香被告(34)は軽く頭を下げて長いすに座った。
2人目の証人は、鈴香被告の自宅があった町営団地の住民の女性。
鈴香被告とはほとんど話をしたことがないものの、娘が鈴香被告の長女、彩香ちゃんの1歳年下でよく遊んでいたため、彩香ちゃんのことはよく知っているという。
まず、検察側は、鈴香被告と彩香ちゃんの関係について質問した。
証人は、夕方になると決まって車に乗って外出していたという鈴香親子の様子を話し始めた。
証人(以下「証)「いつも午後5時ぐらいになると、2人で車に乗っていく様子を、ほぼ毎日見た」
検察側(以下「検」)「それは、いつごろまでか?」
証「彩香ちゃんがいなくなる数カ月前まで」
検「そのときの親子の様子は?」
証「ほとんど会話がなく、淡々としていた」
検「いつも出かける理由は?」
証「近所の人から、『実家に夕飯を食べに行っている』と聞いていた」
話は、彩香ちゃんが鈴香被告から食事を作ってもらえなかった状況に移る。
証人は、午前11時ごろ、ポテトチップスとカップラーメンを買って歩いている彩香ちゃんの姿をしばしば目にし、「お昼ご飯でカップラーメンを食べるのかな」と思っていたという。
さらに、彩香ちゃんを置いて、黙って外出する鈴香被告の様子について説明を始めた。
検「鈴香被告が、交際相手の男性と一緒に車に乗っているところを見たことはありますか?」
証「一昨年の夏か、秋ごろにある」
検「そのときの彩香ちゃんの様子は?」
証「うちの娘と家の前で遊んでいた」
検「2人で外出したことを、彩香ちゃんは知っている様子だったか?」
証「知らなかったと思う。車が戻ってきたとき、彩香ちゃんが『彩香を置いてどこへ行ってたの』と言い、(証人の)家の前を通り過ぎる車を追いかけていったから」
証人の女性は、娘から聞いたという鈴香被告と彩香ちゃんの様子を語った。
「鈴香被告の家で『名探偵コナン』のビデオを見ようとしたら、『勝手に見るなと言ったべ』と怒られた」
「彩香ちゃんが『今日のご飯はおにぎり一つ』と言っていた」
「雪遊びで濡れたジャンパーを、彩香ちゃんは一人で脱ぎ、ストーブを持ってきて、火をつけ、一人で干していた。『お母さん、やってくれないから』と言っていた」
次々と、証人の娘から見た親子関係が語られた。
そんな状況を見ていたため、証人は、彩香ちゃんが行方不明になったとき、すぐに鈴香被告を疑ったという。
検「彩香ちゃんがいなくなった日、どう思ったか?」
証「近所の人たちは『母親がやったんだろう。家の中探した方が早いんじゃないか』と言っていた」
検「ビラ配りは、本気でやっていたと思うか?」
証「おかしいと近所で噂になっていたし、私も事件を隠蔽しようとやっていたのではないかと思った」
10分ほどで検察側の尋問が終わると、弁護側が反対尋問。
弁護側は、具体的にどのような状態で鈴香被告と彩香ちゃんを見ていたのかや、彩香ちゃんが普段、鈴香被告に直接不平を言うようなことはあったかなどを質問した。
終盤になって、藤井俊郎裁判長が口を開いた。証人に写真を見せている。
傍聴席からは見えないが、どうやら、鈴香被告と彩香ちゃんがにこやかにほほえんでいる写真のようだ。
裁判官(以下「裁」)「その写真の印象は?」
証「仲がよさそうに見える」
裁「写真の印象と、実際にみた親子関係は?」
証「違うように見える」
裁「彩香ちゃんが、写真のように笑っているところを見たことがあるか?」
証「よく覚えていない」
2人目の証人尋問は、午後2時ごろ終了。
鈴香被告は焦点の合っていなそうな目で、正面を見据え続けていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011453009-n1.htm
【秋田法廷ライブ(6)】元夫が登場「鈴香は警察にウソ通報も」(14:00〜14:30)
この日3人目の証人となる、畠山鈴香被告の元夫が入廷した。
証人は殺害された彩香ちゃんの父親で、鈴香被告の激しい気性や家事の怠慢といったかつての結婚生活を赤裸々に証言した。
証人は平成6年6月に鈴香被告と結婚したが、彩香ちゃんが誕生してからほどなくして離婚している。
検察側(以下「検」)「鈴香被告との結婚に不安はなかったのか?」
証人(以下「証」)「鈴香と栃木で暮らしていたときに、家事をほとんどしなかったので不安はあった」
検「ではなぜ結婚に踏み切ったのか?」
証「時間をおきたかったが、鈴香や鈴香の父親から『いつ入籍するのか』などといわれたので」
検「結婚してから家事はしていたのか?」
証「相変わらずほとんどやらなかった。部屋の中は足の踏み場もないほど散らかり、台所の食器にはカビが生え、洗濯もしていなかった。料理を作ってもらった記憶はほとんどなく、2、3回ぐらい」
続いて、証人は鈴香被告の激しい気性について証言した。
検「あなたが家事などに不満をいうと、鈴香被告はどうしたか?」
証「最初は『はい、はい』と聞き流す感じで、強めに言うと逆に怒り出し、蹴るなどしてきた」
検「鈴香被告はどういった性格か?」
証「気性が激しく、性格もだらしなく、カッとなると手を出す感じ」
やがて、借家を汚くしていたため、大家に立ち退きを求められ、藤里町の団地に移り住むことになる。
それでも証人は彩香ちゃんの誕生をきっかけに、状況が改善することを期待していたという。
検「鈴香被告は彩香ちゃんの育児をしていたか?」
証「鈴香の母親と、多分していたと思う。(自分は)日中は仕事でいなかった」
検「家事はするようになったのか?」
証「やらないままだった。子供が生まれれば、という期待も裏切られた。怒りっぽくなって、言い争いになると(ますます)蹴ってくるようになった」
証人は鈴香被告と9年6月に調停離婚した。約3年間の結婚生活だった。
検「離婚の原因は?」
証「家事をしない、小遣いをもらえない。気性の激しさについていけなくなった」
検察側は、鈴香被告が15年の破産理由を「元夫の借金や娘への暴力」としていることを明かした。が、証人はこれを否定する。
検「被告人は嘘をつくのか?」
証「(結婚当時に)鈴香が警察に『川で子供が足を滑らせて浮いている』とうその通報をしたことがあり、(鈴香被告の)父親と言い争うのをみた」
検「ほかには?」
証「鈴香がケーキ屋でアルバイトしていたとき、『生地に洗剤をかけた。客が苦情をいえばいいのに』なとど言っていた」
最後に鈴香被告への処罰を問われた元夫は、「彩香を殺したことは許されるわけはなく、極刑を望みます」。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011541010-n1.htm
【秋田法廷ライブ(7)】元夫に「あなた、好きだったんですよね?」‥鈴香被告はけだるそうに(14:30〜15:00)
続いて、弁護側が、畠山鈴香被告(34)の元夫に証人尋問を開始した。
弁護側は、結婚前に同棲していたという栃木県での生活や、結婚生活について質問した。
弁護側(以下「弁」)「平成6年1月から栃木で同棲していましたね。どういうきっかけで?」
証人(以下「証」)「鈴香から栃木に行こうと言われた。その当時は付き合い始めていて、好きになりかけていたので、ついて行こうかと」
弁「あなたは栃木に知り合いは?」
証「全然いません」
弁「仕事は辞めて行ったの?」
証「はい」
弁「当時の夕ご飯などはどうしていた?」
証「ほとんどがカップラーメンやパン。鈴香がコンパニオンをしていた旅館まで迎えに行って、2人で店に行って買った」
だが、「甘い生活」もつかの間だった。
駆け落ち同然で栃木に向かった2人だが、間もなく、同棲生活にピリオドを打つ。
弁護側は、いつも鈴香被告に振り回され、従属的な立場であるかのように証言する夫に対し、鈴香被告との生活が「自ら望んだもの」であることを強調するような尋問を展開する。
弁「結婚の時、鈴香被告の父親に迫られていたと言いましたね。あなたの実家には報告しましたか?」
証「していない」
弁「なぜ?」
証「自分で決めることだし、当時は親に相談することでもないと思っていた」
弁「普通は紹介するでしょう?」
証「駆け落ちみたいに家を出て、当時は(実家と)行き来もなかった。親同士は毛嫌いし合い、お互い良い印象を持っていないと思っていた」
弁「どうしてそう思った?」
証「うちの母親は、私が鈴香について行って、たぶらかされたように言っていた。帰ってきたら鈴香の実家に住み、仕事も鈴香の実家に紹介してもらった。鈴香の家から電話での報告もないし…。鈴香の父親にしたら、俺の親から挨拶があってもいいんじゃないかと思ったのでは」
弁「たぶらかされていると聞かされたときは?」
証「そのときは鈴香が好きだったから栃木に行った。好きな人を馬鹿にされたと思った」
弁「あなた、鈴香被告のことを好きだったんですよね?」
取り乱した様子こそ見せないものの、質問には終始、か細い声で答える元夫。
鈴香被告は、弁護側と元夫のこうしたやり取りを、けだるそうな表情で聞いていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011605011-n1.htm
【秋田法廷ライブ(8)】元夫のプリクラ「いきなり無言でビンタ」(15:20〜16:00)
20分間の休廷を挟み、午後3時20分、畠山鈴香被告の元夫が再び証言台に戻った。
鈴香被告は結婚後の半年間は月2〜3万円の小遣いを夫に渡していたが、その後は月数千円のたばこ代程度に減らした。新車購入をめぐり、夫婦間には微妙な“すれ違い”も生じた。
弁護側(以下「弁」)「彩香が生まれる前後(平成8年11月ごろ)にRV車を買っている。小遣いはもらっていなかったのでは?」
証人(以下「証」)「鈴香と2人で話して『買おう』ということになった。当時乗っていた車に加え、2台あれば便利だし、鈴香に働いてもらえば新車のローンを払っていけると思った」
弁「あなたは2台のローンを組めるほど信用があったのか?」
証「新車は鈴香に保証人になってもらった。鈴香が『働く』といったので大丈夫だと思った」
弁「実際に働いてもいないのにローンを組んでいるが、本当に話し合ったんですか? あなたが単に新車が欲しかったのでは?」
証「そんなことはない。鈴香のため小さい車を選んだのだから」
その後、鈴香被告が働きに出なかったため、翌春、もともと乗っていた車を廃車にしたという。
彩香ちゃん誕生後、夫婦の溝はますます深まった。
元夫は女友達と2人で撮ったプリクラを鈴香被告に見つかり、いきなり殴られたこともあった。
弁「結婚しているのに、ツーショットのプリクラは『まずい』と思わなかったのか?」
証「誤解されるとは思ったが『友人だ』と説明すれば済むと思った」
弁「鈴香被告にとっては彩香ちゃんが生まれた直後で、気持ちが不安定なころ。そんなときに撮ったのか?」
証「友達と男女4人で食事に行った帰りに撮った。食事に行ったのは、家に帰っても飯はないし、鈴香の機嫌が悪かったから」
弁「見つかったときはどうだったのか?」
証「鈴香は何も言わずいきなりビンタした。『友達だ』といったのに『浮気してるんだろ』と言われた」
弁「証人の調書には『彩香の生後2〜3カ月後ぐらいに、私(元夫)の鈴香に対する不満が爆発、ときにお互いのわき腹を蹴りあうケンカをした』とあるが、けがは?」
弁「青あざができるくらいです」
弁護側の尋問は続く。育児について、これまでの公判で「鈴香被告は彩香ちゃんをネグレクト(育児放棄)していた」との証言が相次いだが、元夫も「私も家事はほとんどやってない」と述べた。
弁「彩香ちゃん誕生後、鈴香被告の実家で1カ月ほど生活していたが、風呂に入れたりはしたのか?」
証「していない。ほとんど何もしていない」
弁「夜泣きしたときは?」
証「鈴香、彩香が(鈴香の)実家にいるとき、私は藤里(秋田)の家に帰っていたから見ていない」
2人は9年6月に離婚した。離婚調停で元夫は彩香ちゃんの親権を主張しなかった。
鈴香被告の子育てについて「多少は心配していた」というが…。
弁「調停は1回で終わっています。普通、親権を欲しければ2回、3回と繰り返すもの。親権は主張したのか?」
証「していない」
弁「鈴香被告の子育ては心配じゃなかったか?」
証「多少は心配したが、実家の母もよく面倒をみていたし…」
弁「離婚後、彩香ちゃんに連絡は?」
証「取っていない。手紙やプレゼントも贈ったことはない。1度会おうとして近くまで行ったが、引き返した」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011713012-n1.htm
【秋田法廷ライブ(9)】警官証言「娘失踪……淡々とする被告に違和感」(16:00〜16:30)
弁護側の元夫に対する反対尋問が終わると、検察側は再度質問を始めた。
なぜ、仕事から帰宅後に風呂に入れなかったかについて、「汚い様子ではなかったから、入れ終わっているかと思っていた」と答える元夫。
さらに、「特に入れてほしいとも言われなかったし、初めて(の子供)だったので、おぼれさせるのは怖かった」などと理由を説明する。
また、彩香ちゃんを引き取ろうとしたときには、当時の妻とも相談し、同意をもらったものの、相談した弁護士から反対されたために断念したとする経緯もあわせて答えた。
最後に、裁判官から、自分名義の借金がどれくらいあったか知っていたのかなどを聞かれ、午後4時13分、元夫は法廷を後にした。
元交際相手とは違い、目を合わさず退廷する元夫に、視線をあわせようとすることがないまま、鈴香被告は正面を見据え続けた。
この日最後となる4人目の証人は、彩香ちゃんが行方不明になったとき、最初に鈴香被告の自宅に臨場した県警能代署地域課機動警ら係の巡査長だった。
これまでよく知った証人ばかりが続いていたが、一瞬目の前に立った証人が誰だか分からなかったのか、鈴香被告は上から下まで証人を眺め始めた。
検察側は、彩香ちゃんが行方不明になった平成18年4月9日の証人の行動について問い始めた。
証人によると、最初に能代署から連絡をもらったのは、同日午後8時ごろ。藤里町の町営団地で、女の子がいなくなったと聞かされ、パトカーで鈴香被告宅に向かったという。
到着は午後8時25分ごろだった。
検察側(以下「検」)「そのときの様子は?」
証人(以下「証」)「多くの人たちが懐中電灯で探していた」
検「何をしたのか?」
証「家族と接触して子供の行きそうなところを聞いた」
検「鈴香被告とはすぐに接触できたのか?」
証「まもなく接触できた」
証人は、ここで鈴香被告の様子に違和感を覚えたという。
証「鈴香被告には『どこさか、(彩香ちゃんが)行きそうなところはありますか』と聞いた」
検「鈴香被告はなんと答えたのか?」
証「『彩香は、河原さで遊ぶのが好きだったんで、河原にいったんでねえべか』と答えていた」
検「そのときの様子は?」
証「淡々としていた。普通、子供がいなくなったりした親は、早く探してくれ、という態度になるが、そうは見えなかった。雪解け水で水が冷たいので、そうなのかなとは思ったけど、探さなければと思った」
しかし、その後、証人は河原を探すことはなかったようだ。
検「それでどうしたのか?」
証「(鈴香被告と話をするのと)ほぼ同時に能代署から連絡が入った」
検「どんな連絡か?」
証「誘拐事件の可能性がある。制服を着ているとうまくないので、私服(の警察官)が来たら引き継いでくれと言われた」
検「私服はすぐ来たのか?」
証「はい」
検「河原に行って石ころを集めるのが好きだったという話は引き継いだのか?」
証「はい」
検「その後はどうしたのか?」
証「白黒のパトカーで来たので、赤色灯はつけずに(周辺を)探した」
検「どれくらいか?」
証「1時間か2時間ぐらいしたら、能代署から戻るように指示があった」
検「この後、4月10日付で捜査報告書が作成されているが?」
証「署に戻った後、(当日の)当直長に話したところ、上司から『報告書を作っておいたほうがいいだろう』と言われた。(作ったのは)日付が変わるころだった」
検察側の問いに、緊張し、うわずるような感じの大きな声で、証人は答え続けた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/
071001/trl0710011735013-n3.htm
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