電車内で拳銃型のライターを乗客に向けた高校生を、神奈川県警大和署の巡査長が平手打ちして逮捕された。悪いのは高校生で、警察官の行為は理解できる――ネット上ではこんな見方が圧倒的だ。「高校生が何も罪に問われないのはおかしい」という声まで上がり始めた。
「巡査長支持」が大半、メールや電話の600件
各紙の報道などによると、当日の状況は次のようだ。相鉄いずみ野線の上り電車内で2007年9月4日午後11時前、男子高校生(16)が、回転式拳銃の形をしたライター(全長36センチ)を乗客の方に向けるなどしていた。悪ふざけしていたらしい。たまたま、同僚と酒を飲んで帰宅途中だった神奈川県警大和署の小磯慶洋巡査長(33)が現場を目撃した。
高校生が横浜市旭区の鶴ヶ峰駅で降りたあと、改札を出て階段下付近で「あんなものでいたずらしてはだめだ」などとライターを取り上げて口論となった。その際、小磯巡査長は、この高校生の顔を数回、平手打ちにし、顔面打撲のけがをさせた。
小磯巡査長は、騒ぎを知って駆けつけた警察官に傷害の現行犯で逮捕された。小磯巡査長は、9月5日朝、処分保留で釈放されたが、県警では書類送検する方針だという。
けがをさせたとはいえ、悪ふざけを注意した行動だったため、神奈川県警にはその後、巡査長支持などの声が相次いでいる。同県警広報県民課によると、07年9月6日昼過ぎまでに、メールや電話などで600件ものこうした声が寄せられたという。大半が、「逮捕は大げさでは」「あまり厳しく処分するな」といった同情的な意見だ。
ネット上でも、巡査長に同情する声が相次いでいる。ヤフーが9月6日から始めた意識調査によると、同日午後5時の時点で、「高校生を注意し平手打ちした警察官の行動、理解できる?」との質問に約13万票もの回答が寄せられ、「理解できる」と答えたのは、そのうち98%と圧倒的だった。「理解できない」「わからない」と答えたのは、それぞれ2000、1000票ほどに過ぎない。
ここで、「理解できる」とした人の回答のうち、多かったのが高校生をヤリ玉に上げる声だ。いくつかピックアップしてみると
「この高2の方は無罪放免ですか。はぁー?どうしてだよ、迷惑行為をしていたでしょうが」
「警察はこの高校生に対しても処罰しなければ、なにが正義であるか見失いかねない」
などなど。
軽犯罪法や迷惑防止条例で高校生を処罰できる?
この点に関して、J-CASTニュースでは、神奈川県警に当ててみた。「高校生は罪に問えるのか」との質問に、広報県民課の報道係は、「現時点では、法令違反の部分は出ていません。事実関係を確認しようと、関係者に事情を聞いています。高校生を罪に問えないとは言えませんが、まだ分からない」とだけ話した。
専門家は、高校生の悪ふざけをどう見るのか。刑法に詳しい日大大学院法務研究科の板倉宏教授は、J-CASTニュースの取材に対し、次のように答えた。
「もし、高校生が拳銃型ライターを乗客に向け、『席を譲れ』などと命令調で言っていれば、脅迫罪か強要罪になります。乗客に向かって発砲する格好をしていただけなら、そうですね。公共の場所で多数の人に対して、著しく粗野で乱暴な行動で迷惑をかけたとすれば、軽犯罪法1条13項の違反となります。神奈川県の迷惑防止条例に引っかかるかもしれませんね。少年の問題行為なら、非行として補導の対象になります」
小磯巡査長の逮捕については、どうだろうか。これに対し、板倉教授は、「注意する人が少ない中で勇気ある行動だと思いますが、平手打ちするのはいけない。ですが、逮捕するまでのことかどうか。全治2週間までのけがなら、罰金ぐらいでしょう」と話した。
ただ、正義感に駆られてのこととはいえ、小磯巡査長は当時、酒に酔っており、少ないながらも厳しい意見がある。前出のヤフー意識調査の回答に、「理解できない」と答えた人や回答なしとした人の中には
「単にむかついて殴っただけかもしれないのに」「警官はなぜ車内で即座に注意しなかったのか」
といった疑問の声が出ている。
小磯巡査長自身は、調べに対し、「大変申し訳ないことをした」と話しているという。
http://www.j-cast.com/2007/09/06011049.html
結局、神奈川県警には巡査長支持のメールや電話などが2000件以上も来たらしい。しかしこれも昨日までの話。。。
「注意でなく因縁つけ」高校生殴打、神奈川県警が追加会見
電車マナーの悪い男子高校生(16)を殴ったとして現行犯逮捕された神奈川県警大和署の巡査長(33)(釈放)を擁護する意見が、県内外から県警に約1000件寄せられ、県警は6日、事件についての説明が足りなかったと異例の追加の記者会見を行った。
県警は「寄せられた意見は、『高校生が言うことを聞かないから殴った』という誤解に基づいている」と困惑している。
意見のほとんどは「殴ったのは悪いが逮捕する必要はない」「マナーの悪い若者を注意できなくなる」「厳しい処分をしないで」などと巡査長を擁護する内容。数件だけ「暴力は絶対にいけない」と非難する意見があった。
再会見は、巡査長が逮捕された翌日の5日に続くもので、西村昇監察官室長が行った。西村室長は「高校生は駅員らに注意を受けて素直に従っていた。巡査長はいきなり高校生の髪の毛をつかんで殴った」と説明。高校生の母親からも「事実関係が間違って伝えられている」と苦情が寄せられているとした。
県警によると、高校生は4日夜、横浜市旭区の相鉄線二俣川駅で、普通電車の中からホームに向けて拳銃型のライターを撃つまねをした。車掌らが注意し、高校生は「分かりました」と従い、ライターをカバンにしまった。隣の車両からその様子を見ていた巡査長は、高校生が友人と談笑しているのを「反省していない」と思い込み、次の駅で降りた高校生を呼び止め、髪の毛とカバンをいきなりつかみ、「カバンの中のものを出せ」と顔を殴った。この間、高校生は反論しないで黙っていた。
県警は「巡査長の行為は警察官として許されない行為。注意したというより、因縁をつけて殴った状況で、巡査長の行動を正当化する見方に戸惑いを感じる」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20070906-00000012-yom-soci
当初報道されていた「周りの乗客に向けていた」と言うのは嘘だったんですか?更にこの巡査長、事件当時かなりの酩酊状態だったとか。。。駅の改札を抜け、歩いていた高校生を後ろから声も掛けずに殴ったとか。とんでもない話です。
まあ世間一般に、電車の中の高校生のマナーに不満を持ってる人が多いと言うことかな。
そう言った気持ちが、巡査長支持に向かわせたのかも知れませんね。
更に詳しい記事がJ-CASTに
「拳銃」向けられた人いない! 高校生ビンタ事件の真相
電車内で悪ふざけした高校生を平手打ちして逮捕された神奈川県警大和署の巡査長について、同県警は2007年9月6日夜、担当記者を集めて当初の説明を変える異例の釈明を行った。巡査長は、高校生に注意せず、いきなり捕まえて行為に及んだというのだ。さらに、その後のJ-CASTニュースの取材で、車内はガラガラで、「拳銃」を向けられた人はいなかったことが判明した。
巡査長は注意せずいきなり捕まえた
小磯慶洋巡査長(33)支持の声が上がる中で、県警が説明を変えたという突然の各紙報道は、ネット上の世論を混乱させた。ヤフーの意識調査でも、「回答なし」とする人が多くなっており、ミクシィの日記では、「『正義感』からじゃなく、『酔った勢い』だったんだね」「口論あろうがなかろうが、しばいて正解ですよ」と意見が分かれるようになっている。
各紙によると、相鉄本線二俣川駅で停車中の普通電車内で拳銃型ライターを持って悪ふざけをしていた男子高校2年生(16)は、小磯巡査長ではなく、車掌から注意された。すると、高校生は、「分かりました」と従い、ライターをカバンにしまったという。小磯巡査長は、隣の車両からこの様子を見ていたが、車掌が去った後に高校生が友人と談笑しているのをみて、「反省していない」と思い込んだ。
高校生が次の鶴ヶ峰駅で降り、改札を出て階段を下ると、小磯巡査長は、高校生の髪の毛とカバンをいきなりつかみながら路上に連れ出し、「カバンの中のものを出せ」と言って顔を3回平手打ちにした。高校生は、「怖かったので口答えもしなかった」という。神奈川県警では、小磯巡査長は「注意したというより、因縁をつけて殴った状況」としている。
県警による当初の説明では、小磯巡査長は高校生を注意した、としていた。しかし、その後の9月6日、高校生の母親(36)から、「事実関係が間違って伝えられている」と苦情が寄せられていたという。
県警は、なぜ説明を変えたのか。J-CASTニュースの取材に対し、広報県民課の報道係は9月7日、「(事実関係を)訂正したということではありません。『口論した』と報道する社があるなど、事実がきちんと伝わっていない部分がありました。また、関係者に話を聞くなど捜査をしていく中で、事実関係が分かってきたということです。(当初の説明で)誤解があるといけないので、再度説明しました」と話した。
車内には友人のほかだれもいなかった
高校生に注意したのと、最初から暴力を振るったのではまるで違う。ところで、本当に、暴力を振るうほどの迷惑行為が電車内であったのだろうか。
この点に関して、J-CASTニュースでは、相鉄本社に取材して、注意した車掌の証言を求めた。すると、高校生が車内にいた当時の意外な状況が分かってきた。同社の広報担当者によると、概略は次の通りだ。
高校生は、友人と2人で二俣川駅に停車中の電車に駆け込んできた。そして、友人が座席に寝転がり、高校生は扉付近でホームに向けて例の拳銃型ライターを構えていた。そこに、たまたま、車内巡回中の車掌が通りがかり、「止めて下さい」と声をかけた。高校生は、「すいませんでした」と車掌に謝り、ライターをバックにしまい、友人も起き上がった。特に口論などはなかったという。
火曜日の午後10時半ごろだったが、横浜駅方向に向かう上り線であったため、乗客は少なく、車掌の証言によると、高校生がいた車両は誰もいなかった。電車は急行待ちをしていたが、ホームにもほとんど人がいなかったという。
相鉄の広報担当者は、J-CASTニュースに対し、「拳銃型ライターを向けられて困った人がホームにいたわけでもないようです。しかし、拳銃のようなものを持っていたので、当然車掌は注意しました」と話す。隣の車両にいたという小磯巡査長については、車掌は知らないという。
小磯巡査長は、乗客に迷惑をかけたことに憤ったというよりも、高校生が反省していないように見え、その後を追って短絡的につかみかかったらしい。
このような点は、高校生が乗客に拳銃型ライターを向けていたという報道とも違う。前出の広報県民課報道係は、J-CASTニュースに対し、「『身内をかばっている』との声もあるようだが、当初の説明でも巡査長に甘いことは話していない。巡査長がウソをついていたという話でもない」と釈明している。
http://www.j-cast.com/2007/09/07011112.html
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