新潟地震“人造”だった!? 近くでガス田注水作業
地下断層への水浸透が引き金に?
10人目の犠牲者が18日に発見された「新潟県中越沖地震」は、04年10月の「中越地震」の記憶がまだ生々しい新潟県を再び襲い、やはり日本ではいつ、どこで地震が起きるか分からないという現実が突き付けられた。ところが、この両地震について、人為的な刺激が誘発する“人造地震”だったのではないかという可能性が取り沙汰されている。どういうことか。
「両地震の震源からほど近いところあるガス田開発では、“水圧破砕法”といって高圧の水を注入して岩を破砕していた。そのことが2回の地震の引き金になった可能性はある」と指摘するのは、地震学者の島村英紀氏。だが、その破砕の震動が地震を誘発するわけではない。問題は「水」なのである。まず、人造とも言われている「誘発地震」のメカニズムから紹介しよう。
「ダムを建設して水を貯めると、周辺で小さな地震が起き始めることは知られています。地下深くの断層面まで水が浸み込むことで、滑り出しの“潤滑剤”になると考えられています」(東大地震研の加藤照之教授)
ニューディール政策で有名な米フーバーダムでは、1935年に貯水を始めた翌年から地震が増え、40年には過去最大のM5の地震が起きた。アフリカ・ジンバブエとザンビア国境のカリバダムでも貯水が始まってから地震が急増、満水になった63年にM5.8の地震が起きた。このほか、エジプト・アスワンハイダムなど世界各地の巨大ダムで、貯水後に地震が起きているという。貯まった水自体の水圧で地下深くへ浸透していると考えられるが、井戸への高圧注水も同様の効果をもたらすようだ。1960年代、米デンバーの軍需工場で深さ約3600メートルの井戸を掘り廃液を注入したところ、注入量や水圧と地震の発生が連動していることが観測された。
新潟県のケースでは、「南長岡ガス田」の深さ5151メートルの井戸で、01年夏に1カ月にわたって950kg/cm2(指先に約1トン)の水圧破砕作業が行われ、昨年秋にも、別の井戸で再度実施された。ちなみに、今回の震源により近い「東柏崎ガス田」での同作業実績はない。
前出の加藤教授は、「今回の中越沖地震は、広域での応力によって発生したとみられている。震源は油田とは離れており、個人的見解としては、直接の影響はなかった、つまり、誘発地震ではなかったと思う」と話す。
だが島村氏は「水が浸み込む深さや広がりがどうなっているのか地下世界は見当もつかない。世界のダムでは震源が何十キロも離れたケースもあった。もちろん、日本では地震が頻発しており、注水作業が地震の引き金になったと断言はできない。しかし、わが国では誘発地震に関する研究が外国に比べてかなり遅れている。温泉井戸もたくさん掘られており、温泉の汲み出しでも、地下の流体(水)のバランスが崩れて地震の引き金になることも考えられる。研究体制の整備が急がれている」と警告する。
なお、世界の地震学者が注目しているのは、中国・三峡ダムだという。
■しまむら・ひでき 1941年東京生まれ。東大大学院地球物理学専攻博士課程修了。北海道大学・地震火山研究観測センター教授を経て、現在、武蔵野学院大学客員教授。著書『公認「地震予知」を疑う』(柏書房)や『地震は妖怪 騙された学者たち』(講談社)などで政府の地震研究体制を批判してきた。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071931.html
片貝ガス田
片貝ガス田 (かたかいがすでん) とは、新潟県小千谷市片貝地区一帯に広がるガス田のこと。長岡市越路地域一帯に広がる南長岡ガス田は片貝ガス田と一体の鉱床のため「南長岡・片貝ガス田」と呼ばれることがある。
天然ガスを採掘している貯留層の利用は、当初の地下2,000m付近から4000〜5,000m付近の大深度へ拡大中。埋蔵量は国内最大級とされる。
丘陵上に設置された櫓の上から吹き上がるガスフレアは、関越自動車道上からも確認することができる。
特長
* 世界でも屈指の規模を誇る4,000mを超える井戸が支える大深度ガス田である。
* 貯留層は大深度に位置する破砕された花崗岩層であり、生物起源のガスでは無い可能性がある。
歴史
* 1960年 石油資源開発が片貝ガス田を発見。
* 1961年 石油資源開発が地下1,000〜2,000mのガス層で生産を開始。
* 1977年 石油資源開発が深部の掘削を開始し、地下4000〜5000mで原油、天然ガスを確認。
* 1984年 石油資源開発が4,000〜5,000mのガス層で生産を開始。
* 1979年 帝国石油が片貝ガス田の北に隣接する鉱区で南長岡ガス田を発見。
* 1984年 帝国石油が南長岡ガス田で商業生産開始。
二酸化炭素の圧入実証試験
帝国石油は、2000年に南長岡ガス田(南長岡鉱山)の岩野原基地で地下約1,100mの帯水層まで井戸を掘り、地球環境産業技術研究機構と協力して2003年から2004年までの約1年半で約1万トンの二酸化炭素を圧入する実証試験を日本で初めて行った。
産出量
片貝ガス田
* 原油 (コンデンセート) 約160,000kl
* 天然ガス 約3.1億m³
南長岡ガス田
* 原油 (コンデンセート) 約110,000kl
* 天然ガス 約7.7億m³
http://ja.wikipedia.org/wiki/
%E7%89%87%E8%B2%9D%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%94%B0
浜岡原発事故で200万人死亡! どこまで本当なのか
新潟県中越沖地震の影響を受けて、柏崎刈羽原発の安全性が議論を呼ぶ中で、ほかの原発についても、「想定外」の大地震の際にどうなるのか関心が高まっている。「浜岡原発事故で東京周辺の200万人が死亡する」というセンセーショナルなシミュレーションもテレビ番組で紹介された。どこまで本当なのか。
がんや白血病によるスローな死
「200万人死亡説」は2007年7月17日、テレビ朝日系ワイドショー「スーパーモーニング」で紹介された。静岡県の中部電力浜岡原発で放射能が大量に漏れた場合について、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教(57)が電話取材に答えた。小出さんのシミュレーションによると、「東京の人たちにとって被害が最も多く出る想定で、200万人が死亡する結果になった」と話した。
「急性に死ぬというのではなく、被ばくした結果、いずれがんや白血病で死亡する」とも付け加えた。マグニチュード8クラスの地震が起きた場合について、中部電力は「自動停止になるので、安全上重要な施設については影響を及ぼすものではないと考えている」と回答を寄せたという。
7月17日の「J-CASTテレビウォッチ」で番組の内容を伝えたところ、コメント欄には疑問や反論の声も寄せられた。
「(中越沖地震の)被災者にも失礼なんじゃないですか?結果として不安を煽ってるようです」
「信憑性についての報道側の確認が不足している」
「どういう根拠なんだか」
などだ。
J-CASTニュースが小出さんに「200万人説」の根拠を聞いた。小出さんによると、シミュレーションしたのは数年前だ。米原子力規制委員会(NRC)の被害想定に基づき、「最悪の事態」、地震で原発施設に大爆発が起き、放射能が大量に放出されるというケースを日本に当てはめた。
気象条件と風速は「普通」に設定、風向きを東京方面と想定した。地震で交通網が寸断され、短期間に住民が逃げ出すのは困難という前提も付けた。すると東京を中心に東海方面から首都圏にかけ、計200万人が、がんや白血病で将来的に死亡する影響を受けるという結果が出た。「即死」は原発周辺の一部に止まる。使用したコンピュータープログラムは、故人の元同僚、瀬尾健さんが作成したものを約10年前に引き継いだ。死亡という「結果」は、何年以内に起きるのか、という質問には「様々なケースがあり、はっきりとは言えない」とした。
こうした「最悪の事態」は、起こる可能性はあるのだろうか。NPO法人「原子力資料情報室」の共同代表の1人、山口幸夫さんは「可能性は高いとは言わないが、ある」と答えた。その上で、政府が放射能もれによる死者を含む被害想定をまとめていない、として「事故は起きないという前提で、国民の不安を増幅したくないからまとめないのだ」と国を批判した。「大事故が起きてほしくないから起こらないと信じたい、という人も少なくないでしょう」とも分析した。
「確定的なことはだれも言えない」
国は本当に「死者」想定をまとめていないのだろうか。ちなみに、地震に限れば、内閣府が主な発生場所や時間などに応じて、死者の数のシミュレーションも公開している。J- CASTニュースが、経済産業省の原子力安全・保安院に取材すると、原子力防災課は「原発事故に関連した被ばく・死者数の被害シミュレーションはない」と答えた。理由は「国民に不安を与えたくないから」なのか、と質問すると「違う」と即答した。担当者によると、放射能がある程度もれるという事態も、防災対策としては想定している。もれる可能性を早く察知し、いかに被害者が出ないよう避難を的確に誘導するか、の準備を自治体と協力しながら進めている。被害者を出さない前提で「最善を尽くすために改善を重ねている段階」だそうだ。
結局「200万人死亡説」はどう受け止めればいいのだろうか。「200万人説」が紹介された7月17日の「スーパーモーニング」に出演していた宮崎美子さんは、「大丈夫という専門家もいるし、どっちをどう信じて生きていけば・・・」と不安をもらしていた。
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故など原発取材経験が長い、ある科学ジャーナリストは「被ばくした人の死亡率について、小出さんはかなり高い学説を使っているようだ」と分析した。様々な学説があり、死者数という点では「だれも確定的なことは言えない」のだそうだ。
http://www.j-cast.com/2007/07/19009469.html
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
クリックしていただけるとありがたいです。
人気blogランキングへ
ブログランキング ブログ村
2007年07月20日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/48605813
この記事へのトラックバック
「想定外」という逃げ道〜原発と地震
Excerpt: 「想定外」だったのは事実かも知れない。ただどうもその背後には、「想定が甘かった」ことを批判されても、同時に「想定外だったんだから仕方ないけどね」という形で許してもらえる、という読みがあるような気がして..
Weblog: 弱い文明
Tracked: 2007-07-20 20:46
http://blog.seesaa.jp/tb/48605813
この記事へのトラックバック
「想定外」という逃げ道〜原発と地震
Excerpt: 「想定外」だったのは事実かも知れない。ただどうもその背後には、「想定が甘かった」ことを批判されても、同時に「想定外だったんだから仕方ないけどね」という形で許してもらえる、という読みがあるような気がして..
Weblog: 弱い文明
Tracked: 2007-07-20 20:46








