ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪に問われた村上ファンド元代表、村上世彰被告(47)の判決公判が19日、東京地裁で開かれた。検察側は「証券取引にかかわる者としての最低限の倫理観すら欠如している」として懲役3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円を求刑。弁護側は「検察側の主張は砂上の楼閣」と真っ向から対立、無罪を訴えていたが、判決は懲役2年 追徴金11億円の実刑だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20070719-00000901-san-soci
村上被告に実刑2年、追徴金11億円…「利益至上」を断罪
ニッポン放送株を巡るインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪に問われた村上ファンド元代表・村上世彰(よしあき)被告(47)の判決が19日、東京地裁であった。
高麗(こま)邦彦裁判長は「ファンドマネジャーという特別な地位を利用し、不公正な方法で一般投資家を欺いた。利益至上主義には慄然(りつぜん)とせざるを得ない」と述べ、懲役2年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円(求刑・懲役3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円)を言い渡した。
弁護側は直ちに控訴した。
インサイダー取引での実刑確定は過去1件だけで、懲役2年の実刑判決は最も重い。追徴金額も同法違反で過去最高となった。
判決は、法人として同法違反の罪に問われたファンド中核の投資顧問会社「MACアセットマネジメント」(東京)について、求刑通り罰金3億円とした。
判決では、村上被告が2004年11月、ライブドア前社長・堀江貴文被告(34)(控訴中)らから、同放送株の大量取得情報を伝えられ、その公表前に約193万株を約99億5000万円で買い集めたと認定。不正利益は、約30億円に上るとした。
また、「ライブドアに資金調達の見通しはなく、堀江被告の話も実現可能性のない大言壮語だった」との弁護側主張に対し、ライブドアの財務状況や資金調達能力などを踏まえ、「ライブドアは株の大量取得を意図し、資金調達のメドもついていた。その方針が会議の場で伝達され、被告も実現可能性を認識していた」と判断した。
事件の動機については、「巨額の資金を集めるファンドを支配する立場を利用し、同放送株を高値で売り抜けることを企てたもので、強い利欲性が認められる」と指摘。「『モノ言う株主』として社会の耳目を集める一方、裏で犯罪を犯し、『漁夫の利』を得た」と批判した。
村上被告が逮捕直前の記者会見で、「(インサイダー情報を)聞いちゃっただけ」と発言した点にも触れ、「自らライブドアを勧誘してその気にさせた結果、インサイダー情報の伝達を受けたもので、買い集めを『聞いちゃった』のではなく、買い集めると『言わせた』といえる」と述べた。
さらに、「ファンドを守るため捜査段階でウソの供述をした」とする弁護側に対し、判決は「不合理な弁解に終始し、反省も皆無だ」と自白調書の信用性を認定。その上で、株の買い付け額が99億円超と類を見ないことや、ファンドマネジャーというプロによる犯罪の重大性などを考慮し、「実刑が相当」と述べた。
判決後、村上被告は「判決は不当であり、控訴して適正な判断を仰ぎたい」とするコメントを出した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070719it02.htm

阪神電鉄、「過去のことで今更の感」 村上被告判決
村上被告に対する実刑判決について阪神電気鉄道は19日、「ニッポン放送にかかわる件で直接関係がない」としながらも、「当社は経営計画の目標達成、統合効果の発現に取り組んでいる。村上世彰氏の件は過去のことで、今更という感である」とのコメントを出した。
村上ファンドは阪神電鉄株を大量に取得して05年9月に筆頭株主となり、阪神電鉄が阪急ホールディングスと経営統合するきっかけをつくった。
http://www.asahi.com/national/update/
0719/OSK200707190092.html
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