<奈良放火殺人>書籍に少年の供述 人権局に調査指示…法相
奈良県の医師宅で昨年6月起きた放火殺人事件を題材にした書籍に、殺人などの非行事実で中等少年院に送致された長男(当時高校1年)の供述調書などが引用されていることについて、長勢甚遠法相は5日の閣議後会見で、「人権侵犯にあたる可能性がある」と述べ、法務省人権擁護局に調査を指示したことを明らかにした。
この事件は、長男が放火したとされ、母子3人が焼死した。問題の書籍は、フリージャーナリスト、草薙厚子さんが著した「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)。先月に出版された。
指示した理由について、法相は「著者は調書や審判のやりとりを引用する形で執筆したと明言している。司法秩序、少年法の趣旨に対する挑戦的態度であって、一般的取材で報道されるのと格段に意味が違う」と述べた。また、奈良家裁も同日、講談社と草薙さんに「少年審判に対する信頼を著しく損なうもので誠に遺憾」とする抗議文を出した。
人権擁護局によると、85年以降で雑誌や出版物の掲載内容が名誉棄損などに当たるとして、勧告したケースは8件。大半が神戸連続児童殺傷事件をはじめとする少年事件を巡る内容だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20070605-00000031-mai-soci
この本のことですね。
amazonの商品説明には。。。
内容紹介
IQ136の天才少年はなぜ、自宅に火をつけたのか――。
2006年6月20日、奈良県で発生した事件は日本中を震撼させた。全国でも屈指の
進学校・私立東大寺学園高校に通う16歳少年が自宅に火をつけ逃走、焼け跡からは
少年の継母と異母弟妹の3人が遺体となって発見された。事件後、少年は中等少年院
に送られたが、事件の真相は少年法の厚いベールに包まれていまだに明らかになっていない。
著者の草薙厚子氏は、独自に入手した3000枚の捜査資料をもとに、少年と家族の実態に迫る。
警察が作成した供述調書には、少年の振り絞るような肉声が残されていた。
僕はこれまでパパから受けた嫌なことを思い出しました。パパの厳しい監視の下で勉強させられ、
怒鳴られたり殴られたり蹴られたり、本をぶつけられたりお茶をかけられたりしたことを。
なんでパパからこんな暴力を受けなければならないんや。一生懸命勉強してるやないか。
何か方法を考えてパパを殺そう。パパを殺して僕も家出しよう。自分の人生をやり直そう――。
僕はそう思うようになりました。(「第一章 計画/殺害カレンダー」より)
少年は4歳の時から、医師である父親にマンツーマンの勉強指導を受けていた。
指導はやがて鉄拳制裁とセットになり、少年は十年以上にわたって虐待に近い暴力を受け続けた。
少年はついに、父親殺害を決意する。中間テストの英語の点数が平均点に20点足りない――。
直接の引き金となったのは、ただそれだけのことだった。そして実際に犠牲になったのは、
憎んでいた父親ではなく、罪のない継母と弟妹だった。
本書には、少年が父親を殺そうと決意してから家に火をつけるまで、みずからの心の動きを赤裸々に
記した直筆の「殺害カレンダー」が掲載されている。
父親は少年が医師となることを強く望んでいた。医師となるためには良い大学に行かなければならない。
そのためには勉強を強要するのもやむをえない――。
そうしたひとりよがりの愛情が、いつしか少年を追い詰めていた。
今回の事件は、「特殊な家庭の特異な出来事」と言えるのか。過熱する受験戦争の中、
わが子を「所有物」だと思っているすべての親は、この父親の予備軍かもしれない。
本書はいま改めて、「家族のあり方」を世に問う一冊でもある。
著者について
草薙厚子(くさなぎ あつこ)
元法務省東京少年鑑別所法務教官。
地方局アナウンサーを経て、米通信社ブルームバーグL.P.に入社。テレビ部門のアンカー、ファイナンシャル・ニュース・デスクを務める。
その後、フリージャーナリストに転身し、少年事件を中心に週刊誌、月刊誌に多くの記事を発表している。講演活動やテレビ番組のコメンテーターとしても活躍中。
著書に『少年A矯正2500日全記録』(文藝春秋)、『子どもが壊れる家』(文春新書)、『追跡!「佐世保小六女児同級生殺害事件」』(講談社)などがある。
草薙厚子
(くさなぎあつこ、女性、1964年7月21日-)は北海道出身のジャーナリスト、ノンフィクション作家。
プロフィール
遺愛女子高等学校、明治学院大学社会学部卒業。日本文藝家協会会員[1]。法務省東京少年鑑別所法務教官、新潟総合テレビアナウンサーを経て、通信社ブルームバーグL.P.[2]に入社。テレビ部門でアンカー、ファイナンシャル・ニュース・デスクを務めた。その後フリーランスのジャーナリストとして独立。政治・経済・国際問題を取り上げ、テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍中。近年の執筆活動は少年事件に関する取材、調査に基づいたノンフィクション・レポートである。特に凶悪で不可解な少年犯罪を精神医学の背景からも指摘している。「犯罪は複数の要因によって起っている」が、その一つの要因として、「発達障害」との関係性に着目している。日本ではまだ数少ない広汎性発達障害の専門家との交流によるレポートを雑誌、書物、テレビなどで発表している。
主な著作物
* 『レイラの終わらない戦争ー報道されなかったイラクの女性たちの本音』(光文社)2003年5月。2003年2月、開戦直前のイラクに入り3週間に渡る取材活動を行った。そこで西側諸国では初めて化学兵器の指導者であるサッダーム・フセイン政権の唯一の女性幹部、フダ・アマシュ氏へのロングインタビューに成功。その他、イラク人女性のレイラの戦争間際の苦悩など。
* 『少年A 矯正2500日全記録』(文藝春秋)2004年4月。日本を震撼させた神戸連続児童殺傷事件の加害者、少年Aの関東医療少年院と東北少年院での矯正記録。2005年、第36回大宅壮一ノンフィクション賞にノミネートされた。
* 『子どもが壊れる家』(文藝春秋・新書)2005年10月。非行少年の家庭での教育をまとめたもの。
* 『追跡!佐世保小六女児同級生殺害事件』(講談社)2005年11月。長崎県の佐世保市にある小学校の教室内で起こった戦後初の小六女児による同級生殺人事件のルポ。
* 『僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真相』(講談社)奈良高一自宅放火事件につき、供述調書からの少年の肉声が書かれている。この本について、奈良家庭裁判所は2007年6月5日、草薙と講談社に対して、「少年審判に対する信頼を著しく損ない、関係者に苦痛を与えかねない」などとして、抗議文を送った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/
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2007年06月05日
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