俊輔が劇的な“優勝弾”を叩き込んだ。スコットランドリーグのセルティックに所属する中村俊輔(28)は22日、アウエーのキルマーノック戦にフル出場。1―1の後半ロスタイムにFKから直接ゴールを決め、チームを2年連続41回目の優勝に導いた。前半24分には右CKから先制点をアシストするなど、獅子奮迅の活躍ぶり。残留が決定した来季は欧州6年目で集大成のシーズンとなる。
沈着冷静で知られる男も、込み上げる歓喜の感情を抑え切れなかった。“優勝弾”を決めた中村はリーグ戦今季初のイエローカードを覚悟でユニホームを脱ぎ、右手で振り回した。そしてスタンドに駆け寄り、チームメートとファンにもみくちゃにされた。「1回、ファンの中に入りたかった」。ようやく歓喜の輪が解けたとき、中村は涙をこらえるように右手で顔を覆った。
1―1で迎えた後半ロスタイム、自らが得た中央右寄り24メートルのFKだった。5枚の壁の左を巻いて落ちる低い弾道のボールには、最高の技術に加え計算し尽くされた読みが含まれていた。ファーサイドからFWフェネホールオフヘッセリンクらが飛び込んできたため、相手GKはニアサイドから動けなかった。その裏をかき、味方に当たるか当たらないか紙一重のボールで直接ゴールネットを揺らした。
「1回目、ニアに蹴って自分のキックがよくなかった。GKのタイミングを見てGKがニアに重心を置くタイプだったので2回目はファーに蹴った。2回蹴れば1回は枠に行く自信があった」
万全ではなかった。14日のスコットランド杯準決勝のセントジョンストン戦で右ひざ裏を負傷。3日間、治療と休養を強いられ、練習に合流したのは2日前の20日だった。「シュートを打つときに違和感がある」と不安を抱えていたが、前半24分には右CKをフェネホールオフヘッセリンクの頭に合わせて先制点をアシスト。日本人初の欧州リーグ連覇につなげた。
移籍2年目の今季、リーグ全34試合に先発してこれで9得点。中心選手としてチームを欧州CL16強にも導いた。セルティックとは08年6月まで契約を残しており、来季も残留が基本線。今後の状況次第だが、08年夏以降にはJリーグ復帰の計画もあり、3連覇が懸かる来季は欧州での集大成を見せる意気込みだ。関係者は「俊輔はトップコンディションのうちに日本に戻り、欧州での経験を伝えたいという気持ちがある」と話している。
02年のレジーナ移籍から5年。3年間プレーしたセリエAでは残留争いを繰り返し、肉体的にも精神的にも強くなった。MF小笠原(メッシーナ)やFW大黒(トリノ)、DF宮本(ザルツブルク)らJリーグで活躍した選手が海外で定位置確保に苦しむ中、05年のセルティック移籍後は中心選手として活躍した。
「残りレベルが高い試合が続くから(2冠に向けて)いろんなことを試したい」。リーグ連覇はあくまで通過点。“日本の至宝”はまだまだ成長し続ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
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俊輔の左足がリーグ2連覇導いた!試合終了直前に劇的FK弾
日本のファンタジスタが劇的V弾だぁーッ! スコットランドプレミアリーグ・セルティックの日本代表MF中村俊輔(28)が22日、キルマーノック戦(アウエー)の後半ロスタイムにFKで決勝点をマーク、2−1勝利。セルティックは勝ち点を81として、2季連続41度目の優勝を決めた。
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わずか3分のロスタイム。しかし日本のファンタジスタには十分な時間だった。ゴール右約20メートルのFK。黄金の左足から放たれたボールは相手DFの壁5枚を越え、ゴール左側へ吸い込まれた。1分後に試合終了のホイッスル。敵地ラグビーパークのゴール裏から、誇らしげに「チャーンピオーンズッ!」の声が響き、曇天を舞うカモメの鳴き声を打ち消した。
「今週決めたかったので、よかった。FKは2回蹴れば1回は枠にいく自信はある」と満面の笑みを浮かべた。
決勝FK後、自ら脱いだユニホームを右手で振り回しながら、ファンの待つスタンド前に走り寄りイエローカード。スコットランドでは遅延行為とされる行動を思わず取ってしまうほど、今季リーグ戦9得点目に興奮していた。前半24分には右CKで先制アシスト。試合後のセレモニーで「シュンスケ・ナカムラ」と紹介されると大歓声が沸いた。満面の笑みで全員で手をつないで歓喜のヘッドスライディングまで披露。クラブ41度目のリーグ優勝は格別だった。
指揮官との厚い信頼関係が生んだ勝利だった。昨季就任したストラカン監督がまず希望したのが俊輔獲得。05年にドイツで行われたコンフェデ杯を見て、一発で気に入ったことが理由だった。ある時、俊輔は同監督のマンチェスターUでの現役時代のDVDを入手。「自分と似てる」とビックリしたという。今季リーグ全34試合で先発したのは俊輔ただ1人。ファンタジスタとして通じ合う2人だからこそ実現した2連覇だった。
02年の日韓W杯落選後に渡ったイタリアでは残留争いに苦しみながら、ドイツW杯での夢舞台初出場につなげた。今は、勝って当然の環境。3月6日の欧州CL・ACミラン戦に敗れてから、国内3試合で勝てない“産みの苦しみ”。それだけで地元紙は指揮官の采配に疑問を投げかける。180度異なるプレッシャーの中で、自らを磨いてきた。
中学時代、日産FC(現・横浜M)ジュニアユースからユースに華奢な体を理由に昇格できなかった男が悔しさをバネに磨いたテクニックは、欧州CL・マンチェスターU戦でのFK弾など世界を魅了する努力の結晶として花開いた。日本人初の欧州主要リーグ2連覇。努力の天才の偉業は日本、欧州のサッカー史にさん然と輝く。
■データBox
◆…俊輔の所属するセルティックがリーグ連覇。日本選手では77−78年のブンデスリーガ・奥寺康彦(ケルン)、00−01年のセリエA・中田英寿(ASローマ)が主力として欧州主要リーグを制しているが、連覇は初めて
■セルティック
1888年創立。リーグ優勝は今回で41度目。国内カップ戦制覇も46度(スコティッシュ杯33度、CIS杯13度)を誇る名門。1966−67年には決勝でインターミラノ(イタリア)を下し欧州チャンピオンズ杯(現欧州CL)を制した。本拠地はグラスゴー。ホームスタジアムはセルティック・パーク(6万832人収容)。ブライアン・クイン会長、ゴードン・ストラカン監督。
http://www.sanspo.com/soccer/
top/st200704/st2007042300.html

まさに神業のFK。あの時間帯で、あの芸術的FKで優勝が決まる感激。羨ましいぞセルティックサポーター。
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