米映画界最高の栄誉とされる第79回アカデミー賞の授賞式が25日(日本時間26日)ロサンゼルスのコダックシアターで開かれた。作品賞と監督賞にはマーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」が選ばれ、ニッポン期待のクリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」は受賞を逃した。
脚色賞、編集賞とあわせ4冠に輝いた「ディパーテッド」は、香港映画「インファナル・アフェア」をリメークしたアクションサスペンス。マフィアに潜入した警察官と、警察に潜入したマフィアの死闘を描く。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンが、警察官とマフィアを、名優ジャック・ニコルソンが、マフィアのボスを熱演した。
一方、太平洋戦争での日米激戦を描いた佳作「硫黄島からの手紙」は惜しくも選にもれたが、主演の渡辺謙(47)は、この日の授賞式で、外国語映画賞のプレゼンターを務める栄誉にあずかった。
フランスのベテラン女優、カトリーヌ・ドヌーブと並んで壇上にあがった渡辺は、流暢な英語でスピーチ。「ドヌーブさんと私は、外国からやってきて、ここハリウッドで出会った。過去にこの賞を得た50本の作品のすばらしさをたたえたい」と語った。
「硫黄島からの手紙」の主人公・栗林忠道中将の孫の新藤義孝衆院議員(49)は、「賞を取ってほしかったが、日本語の作品が、世界最高の賞にノミネートされただけでも立派。62年前の兵士の思いが世界につながったと思う。私は初めてこの映画を見た際、涙でスクリーンが見えなかった。極限状況のなかで、人間味を失わずにいた祖父や先輩方を誇りに思っている」と語った。
■第79回アカデミー賞主要部門受賞一覧
▼作品賞
「ディパーテッド」
▼監督賞
マーティン・スコセッシ「ディパーテッド」
▼主演男優賞
フォレスト・ウィテカー
「ラストキング・オブ・スコットランド」
▼主演女優賞
ヘレン・ミレン「クィーン」
▼助演男優賞
アラン・アーキン「リトル・ミス・サンシャイン」
▼助演女優賞
ジェニファー・ハドソン「ドリームガールズ」
▼長編アニメーション映画賞
「ハッピー フィート」
▼音響編集賞
「硫黄島からの手紙」
▼外国語映画賞
ドイツ映画「善き人のためのソナタ」
http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_02/g2007022613.html

菊地凛子 受賞逃すも“満点な卒業式”
米映画界最大の祭典、第79回(06年度)アカデミー賞の発表・授賞式が26日(現地時間25日)、ロサンゼルスのコダック・シアターで行われた。「バベル」で助演女優賞候補になった菊地凛子(26)は受賞を逃したが、閉式直後に電話でスポニチ本紙の取材に応じ「ばっちりな卒業式になりました。いい気分で日本に帰れます」と大満足の様子で話した。
ハリウッドデビュー作でアカデミー賞まで上り詰めた菊地。日本人女優でナンシー梅木以来、49年ぶりに狙ったオスカーは逃したが「会場は大盛り上がりでショーを見ているようでした。すごく楽しめました」と興奮冷めやらぬ様子だ。
持参した4着のシャネルの衣装の中から「強くてエレガント」と黒いドレスを選び晴れの席に臨んだ。発表の瞬間は緊張の面持ち。プレゼンターが「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソン(25)の名前を読み上げると、肩の荷を下ろしたように小さく息を吐き、笑顔で拍手を送った。
尊敬するアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(43)の作品に出演したい一心で手話を猛特訓、ろうあの女子高生役をつかみ取った。ヘアヌードもいとわない演技は評判を呼び、現地紙は同日付の紙面でも大々的に特集を組んで絶賛した。
「発表の後、すぐに監督が来て“僕にとっては君が最高だよ”と言ってくれた。それが最大の栄誉です」と感激しきり。「この作品を通じてたくさんの刺激を受けて、世界を広げることができた。“バベル”のばっちりな卒業式になりました」と百点満点を付けた。
すでに、昨年のアカデミー助演女優賞を受けたレイチェル・ワイズ(35)が主演する「ザ・ブラザーズ・ブルーム」への出演が決定。日本でもコメディー作「図鑑に載ってない虫」の撮影が始まるなど引っ張りだこだ。
この日の式には母親と2人の兄も同席し「母に最高のプレゼントになりました。まだまだ今後があるので、もっと頑張って夢を見せてあげたい」。さらに「どの部門かは分からないけど、またここに立ちたいという気持ちはもちろんあります」と再びオスカーを狙うことを誓った。
◆菊地 凛子(きくち・りんこ)本名菊地百合子。1981年(昭56)1月6日生まれ、神奈川県出身の26歳。99年に映画「生きたい」(監督新藤兼人)でデビュー。「空の穴」(02年)、「茶の味」(04年)など多数の映画に出演。一方で、NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」(01年)などドラマや、CMでも活躍。本名でデビューしたが、04年に現在の芸名に改名。身長1メートル69。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
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菊地凛子、惜しくもオスカー逃す…第79回米アカデミー賞
凛子、残念−。第79回米アカデミー賞の授賞式が25日夜(日本時間26日)、ハリウッドのコダックシアターで行われ、日本人として49年ぶりに助演女優賞候補に選ばれて注目を集めていた菊地凛子(26)は惜しくも受賞を逃した。並みいるライバルを押しのけて同賞に輝いた「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソン(25)は「神に感謝したい」と瞳を潤ませて大感激。作品賞は「ディパーテッド」が受賞した。
◇
歴代アカデミー賞へ
傑作ミュージカルを映画化した「ドリームガールズ」で映画初出演ながら抜群の存在感と歌唱力を見せ、助演女優賞を手にしたハドソンは、「本当に信じられません! 勝てるなんて思ってなかったから」と興奮。目に涙をためながらオスカー像を手にする姿に、客席の菊地は一瞬悔しそうな表情を見せたが、すぐにさわやかな笑顔で祝福した。
ろうあ者役を好演した米映画「バベル」(4月28日公開)で、日本人女優として「サヨナラ」のナンシー梅木(77)以来、49年ぶり2人目の助演女優賞候補入り。一躍“時の人”となった菊地は、周囲の期待を胸に4着持っていったドレスの中からスパンコールの黒いシャネルのドレスを“勝負服”に選んで授賞式に挑んだが、受賞できなかったことよりも、肩の荷が下りたことにホッとした様子だ。
「授賞式が終わって、これで完ぺきに『バベル』を卒業できました」と賞レースが発表され始めた昨年末あたりから、突然わき起こった“凛子フィーバー”にようやく一区切りつけることができたという菊地は「これからも映画人として頑張っていこうと思います」と更なる飛躍を宣言。
「アカデミー賞は本当に楽しめましたし、いい経験になりました。『バベル』を通じてたくさんの刺激を受けることができ、世界を広げることができたと思います」と、世界中のセレブリティーが集う映画界最大の祭典を笑顔で振り返った。
すでにハリウッド次回作として、レイチェル・ワイズ(35)主演の「ブラザーズ・ブルーム(原題)」(ライアン・ジョンソン監督)に出演することが決まっている菊地。「ここに来られたことはすごい幸せです」と、授賞式参加は映画女優として大きな糧になったようだった。
★堂々プレゼンター・世界の“KEN”
作品賞候補の「硫黄島からの手紙」に主演した俳優、渡辺謙(47)は、プレゼンターとして壇上に立ち、外国語映画賞部門に選ばれた過去の作品を紹介した。
03年公開の「ラスト サムライ」で米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実績などから実現。仏女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(63)と並んで登場した渡辺は、英語で「過去にこの賞を受賞した50本の映画の天才ぶりを称えたい」と堂々と話し、世界の“KEN WATANABE”を印象づけた。
★もはや“無冠の帝王”!?レオ様また屈辱…
「ブラッド・ダイヤモンド」で主演男優賞の候補となったレオナルド・ディカプリオ(32)はまたしても賞を逃した。
これまで「ギルバート・グレイプ」(93年)で助演男優賞、「アビエイター」(04年)で主演男優賞にノミネートされながら、米アカデミー賞は1度も受賞したことがないレオ様。「タイタニック」ではノミネートすらされなかった屈辱を今度こそはらせるかと期待されたが、受賞はならなかった。
また、米映画「もしも昨日が選べたら」でメイクアップ賞にノミネートされた米国在住の特殊メーク効果アーティストの辻一弘さん(37)も賞を逃した。

★ゴア副大統領“2冠”「不都合な真実」で環境問題
米国のアル・ゴア前副大統領(58)が、地球温暖化防止への取り組みを真摯に訴えたドキュメンタリー映画「不都合な真実」(デイビス・グッゲンハイム監督)の影響で、アカデミー賞には環境問題へのさまざまな姿勢が現れた。
同映画は長編ドキュメンタリー賞と主題歌賞を受賞。授賞式には黒塗りのリムジンで乗り付けるのが通例だが、今年はハイブリッド車やバイオディーゼル車を選ぶスターが急増。会場でも再生紙を使用するなど環境重視のイベントとなった。
★キムタクも興奮
この日の授賞式はWOWOWが午前9時半から5時間30分にわたって独占生中継。日本時間12日に行われた第49回グラミー賞に続いてメーンパーソナリティーを務めたSMAPの木村拓哉(34)は「生中継で見させていただいて、会場の空気が伝わってきましたし、すごくいい刺激になりました」と興奮気味に話していた。
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