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2007年02月22日

赤ちゃんポストが許可へ

<赤ちゃんポスト>熊本市が認可方針 厚労省と協議、判断へ

 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が、育児が困難な親から新生児を預かる「赤ちゃんポスト」の設置を市に申請していた問題で、幸山政史市長は設置を許可する方針を固めた。22日に改めて厚生労働省と法律上の問題点などを協議したうえで最終判断する。設置を認めれば全国初のケースとなる。
 熊本市は昨年12月、慈恵病院からの申請を受け、関係課で協議。刑法の保護責任者遺棄罪や児童福祉法などの規定に触れないか国とも意見交換した。幸山市長は「確かに命が救われる可能性がある」と人道面を重視。一方で「設置に伴って捨て子が増えないよう法整備をする必要がないか確認したい」とも話し、国と最終調整する考えを示した。
 赤ちゃんポストは病院の壁に設置された扉を開け、室内に置かれたベッドに匿名で新生児を預ける仕組み。職員が24時間態勢で待機し、すぐに赤ちゃんを保護する。
 「育児放棄を助長する」との懸念の声もあるが、ドイツなどでは広く導入されている。病院側は「赤ちゃんの命を救い、母親が犯罪者となることも防げる。預かるのが目的でなく、ポストに手紙を置き相談や養子縁組につなげるのが狙い」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20070221-00000138-mai-pol


少々古い記事ではありますが、東京新聞にこんな記事が。。。


『赤ちゃんポスト』渦巻く賛否

 事情があって親が育てられない新生児を受け入れる、いわゆる赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を、熊本市の慈恵病院が設置する計画を進めている。ドイツではすでに導入しているが、実現すれば、国内初となる。子どもの命を守る試みか、安易な育児放棄を招く結果となるのか。同病院にも賛否両論の意見が多数寄せられているという。設置の狙いは何か。同病院の蓮田太二理事長(70)に聞いた。

 「誤解されやすいが、こうのとりのゆりかごは、あくまで赤ちゃんの生命を守るための緊急避難の手段。ゆりかごに置いた後でも、母親が名乗り出て了解すれば、里親の元に行くのも早い。赤ちゃんさえ無事なら、母親にも冷静に考える時間ができる」

 三年がかりで構想を温めてきたカトリック系の慈恵病院理事長の蓮田氏は、その狙いをずばりこう話す。

 若すぎる。結婚していない。お金がない−。赤ちゃんを育てられない事情は、さまざまである。同病院では五年前、必ずしも望まない妊娠に悩む女性から相談を受ける「妊娠かっとう相談窓口」を設置。どうしても育てられないという場合は、出産の前後から里親の候補者を引き合わせ、円滑に特別養子縁組をさせる試みを続けてきた。

 それがゆりかごにつながったのは、熊本県内でも新生児置き去り事件が何件も発生したことだ。蓮田氏は「赤ちゃんは社会の宝。その生命だけは守らねば」と決意。多くの保育園や病院が新生児を匿名で預かり、里親の窓口になっているドイツを視察するなどして、構想を練ってきた。

 すでに警察や市役所などに何度も足を運び、近く保健所に病院の一部を用途変更する許可を申請する段階にまで来た。では、ゆりかごのシステムはどういうものか。

■目立たぬ所に保育器を設置

 ゆりかごは人目につきにくい病院東側に扉(縦四十五センチ、横六十五センチ)をつくり、内部には適温に保たれた保育器を設置する。ここに赤ちゃんが置かれると、待機中の看護師のブザーが鳴って駆けつける。

 扉の前と保育器には母親にあてて「秘密は必ず守る。とにかく病院を信じてまず相談を」という内容のお知らせと手紙も置く予定だ。母親が名乗り出て、自ら育てるか、親権放棄して里親に引き取ってもらうかを決めてもらう。これが大原則。名乗り出てくれない場合は、警察や市役所、児童相談所などと連絡を取った上で施設に引き渡す。

 現実には、赤ちゃんを置いた母親が名乗り出る可能性は決して高くなさそうだが、蓮田氏はこのステップを非常に重視している。同病院ではこれまでに数件、妊娠相談の一環で、母親が育てられないと親権放棄に同意し、生後間もない赤ちゃんを里親に引き渡したことがあった。その時の経験が大きい。

 「真の親が分からないということは親権放棄の同意も不明確になる。里親の元に行くにしても非常に時間がかかり、あまりうまくいかない。同意があれば、赤ちゃんが退院する生後五日目くらいには引き渡せる。里親には泊まり込みで育児教育も受けてもらったが、その喜びようはかぐや姫の物語のようで、里親の本当の子どものようになれる。愛情の持ち方がまるで違う」

 構想は今月九日に報道され、その後、賛否両論を合わせメール六十通、電話は田尻由貴子看護部長が受けただけで二十件を超えた。

 「赤ちゃんのごみ箱を作るつもりなのか」「子どもを捨てられると安易に喜ぶ若者を増やす」「中途半端に助ければ、かえって不幸を招く」

 捨て子を容認、助長するとの反対論も多いが、「よく勇気をふるって決断してくれた」「支援させてほしい」と募金も数多く寄せられているという。

 蓮田氏は「ドイツでも賛否両論ある。まして前例のない日本でいろいろな反応が出るのは当然。とにかく医療の原点は生命の尊さにあり、この構想は実現しなければいけないという気持ちに変わりはない」。

 では、ゆりかごに収容された後の赤ちゃんの法的位置付けはどうなるのか。

 熊本県子ども家庭福祉室によると、現行法では「捨て子」の場合、発見者が警察などを通じて二十四時間以内に市町村長に連絡。同時に児童相談所に通告する。市町村長は二週間以内に赤ちゃんの名前をつけて戸籍をつくる。児相は乳児院などへの入所措置を決める。

 また、母親が判明した場合でも、児相が乳児の状況や家庭環境などを踏まえて、乳児院など施設入所の措置をとるのが多いという。

 吉田勝也・同室長は「置いていった母親が保護責任者遺棄罪に問われないのか、という問題もある」と話す。その上で「効果や是非については何とも言えない。推移を見守りたい」。

 病院から施設の用途変更の許可申請相談を受け、熊本市は「どの法律に触れるのか否かも分からないので、どうすればいいかを検討している」。

 子どもをゆりかごに入れた親は保護責任者遺棄罪に問われないのか。筑波大学の土本武司名誉教授(刑法)は「赤ちゃんが生存するために適切な措置をする病院に置いてくるので、通常、発見されないような山に捨てるなどとは違い、同罪には当たらないと考えられる」。

 その上で「今回の設置が法的に認められ、全国の病院にゆりかごができたら、苦労しても育てるという通常あるべき努力を放棄してしまう可能性がある」と懸念も示す。

 現在、里親約百数十組が登録し、これまでに約二百九十件の特別養子縁組をしている岡山県医師会の「岡山県ベビー救済協会」の堀章一郎理事長は「母親が名乗り出なければ協会では特別養子縁組はできない。熊本のゆりかごでは、母親は名乗り出ないことが多いのではないか。結局、病院で受け入れただけで、後は行政による施設行きになるだろう。また、諸外国のように後ろ盾がないので、経済的にも病院が単独で運営していくのは大変だろう」と指摘する。

■先行ドイツはすでに80施設

 「養子と里親を考える会」代表で、お茶の水女子大の湯沢雍彦名誉教授(法社会学)によると、ドイツでは六年前から「赤ちゃんポスト」がスタート。現在、八十近くの施設があるという。背景には「設置前年に遺棄された約四十人の子どもの半数が亡くなったことがある」という。

 ドイツでは乳児を保護した後、里親に八週間預け、その間に養子縁組を探すシステムになっているという。「日本でも、子どもがほしい親はたくさんいる。児相はもっと積極的に養子縁組を進めるべきだ。まず赤ちゃんの命を救うという点で、今回の取り組みは評価している」と話す。

 厚生労働省によると、二〇〇〇年までの統計で、日本では年間二百人前後の「捨て子」があるという。

 お茶の水女子大子ども発達教育研究センターの榊原洋一教授は「育児放棄など虐待も少しずつ増加。年間五十人の子どもが虐待で命を失っている。育児力が十分ない若い夫婦も一定程度いる」と指摘しながらも、「育児支援の一つとしての試みとして賛成する」と評価する。

 そして、こう指摘する。「ぎりぎりまで踏ん張り、最後は病院に置けるということが、親の心の余裕につながる可能性もある。日本に根付くかどうかは分からないが、始める前から反対すべきではない」

<デスクメモ> 世の中にはさまざまな事情があって子育てができない親がいる一方、子どもに恵まれない親もいる。その窓口役として両者を結ぶ選択肢が広がることは歓迎だ。ドイツでは母子の救済につながった事例もあると聞く。セーフティーネットのひとつの在り方として、こうした試みがあってもいいのではないか。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061117/
mng_____tokuho__000.shtml



設置に対し基本的には賛成。捨てられる子が200人、捨てられるならまだしも、虐待を受けて育つ、はたまた亡くなる。。。そんな境遇になるなら、拾ってくれる病院のほうが遥かに幸せに育てられるかも。。。
でも、赤ちゃんポストと言う名称は考えたほうがいい。如何にもモノ扱いみたいだ。。。


失礼しました。慈恵病院では「こうのとりのゆりかご」と呼んでいるようですね。



この件に関する過去記事
http://zara1.seesaa.net/article/27112363.html



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http://ishibashitataku.seesaa.net/article/32543333.html
posted by zara at 11:19| Comment(1) | TrackBack(9) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもこんにちは。都筑てんがと申します。
トラックバックさせて頂きました。
http://punigo.jugem.jp/?eid=300

 以前、自分のブログの少子化関連エントリで

「産む」の後には「育てる」が必ずセットになる訳で、その「育てる」が出来ないから「産めない」…という人は少なくない…というのが、少子化の一因となっている

 …という事を書いたのですが…。

 今回のニュースは、その「育てる」が出来ない家庭が、誤って「産む」を実行してしまった事に関する問題なんですよね…。

 本当なら「ちゃんと子供を育てられないのに、なんで子供を作るのさ?」と、父親・母親に小一時間問い詰めたいのですが…。

 だからといって、一度出産してしまったら、赤ちゃんを母親のお腹の中に戻して、妊娠・出産を「無かった事にする」事は出来ない訳で…。

 かといって、「育てられない」家庭に赤ちゃんを置いていても、「DV」「虐待」「育児放棄」「過労死」「餓死」「自殺」「一家心中」など、赤ちゃん、家族共に不幸な事態になるのは容易に予想できる訳で…。

 そういった赤ちゃんと家族を共に不幸にする事を防ぐための、今回の「赤ちゃんポスト」には…「消極的賛成」です。

 なんか、数ある「バッドエンド」から、一番救いのある…と思われる「バッドエンド」を選ぶ…みたいで、なんとも悲しい選択だと思いますが…。

 …。
 ……。
 ………。

 しっかし、少子化対策担当の柳沢さんを始め、少子化を考えている人達は、この問題をどう思っているのでしょうね…。
Posted by 都筑てんが at 2007年02月24日 07:47
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赤ちゃんポスト
Excerpt: 前から、話には出ていましたが、とうとう実現に向けて動き始めたようです。今回、厚生労働省が「違法とまではいえない」という見解を示したことで、熊本市は病院から申請されていた施設の構造変更を許可するようです...
Weblog: いいかげん社長の日記
Tracked: 2007-02-23 08:23

『赤ちゃんポスト』は絶対反対です
Excerpt: 首相、「赤ちゃんポスト」に抵抗感 「責任持って産んで」全文はココねこの問題は、以前私のブログでも書きましたけど個人的には反対です。性行為そのものは、悪くないと思いますが正しい避妊をしないと子供は出来る...
Weblog: ちょっと楽しむレシピ
Tracked: 2007-02-24 03:15

赤ちゃんポスト…出来れば使われて欲しくないけど…。
Excerpt: ■「産む」は出来ても「育てる」が出来なかった人々asahi.com:「赤ちゃんポスト」設置めぐり国と協議へ 熊本市長?-?暮らしhttp://www.asahi.com/life/update/022...
Weblog: ぷにっと囲碁!なブログ 〜囲碁とほっぺたが大好きな人の日々のつぶやき。〜
Tracked: 2007-02-24 07:42

赤ちゃんポストって、なんだあ〜?
Excerpt: 赤ちゃんポスト??、手紙じゃないんだからポストでは軽すぎ。何よりポイポイ放り込む
Weblog: ナゴヤ人伝説。税理士バッキーの日記帳
Tracked: 2007-02-24 09:04

「こうのとりのゆりかご」です。
Excerpt: 「赤ちゃんポスト」問題,複雑ですよねぇ…。
Weblog: D.D.のたわごと
Tracked: 2007-02-24 10:38

赤ちゃんポスト
Excerpt: ネーミング悪い。 読んでもらったほうが早そうですね。 ~~~~~yahoo引用~~~~~ 親が養育できない新生児を受け入れるシステム。 熊本県の医療法人・聖粒会が運営する慈恵病院が 導入を発...
Weblog: プリンに抹茶と生クリーム
Tracked: 2007-02-24 11:10

赤ちゃんポストに抵抗感 高市早苗少子化担当相ら
Excerpt: 親が育てられない新生児を引き受ける赤ちゃんポストを厚生労働省
Weblog: ネット社会、その光と闇を追うー
Tracked: 2007-02-24 18:30

「赤ちゃんポスト」実現か?
Excerpt: 気になるニュースがある。   赤ちゃんポスト設置許可、熊本市が最終検討へ(読売新聞)この「赤ちゃんポスト」については昨年11月、記事にした。「赤ちゃんポスト」の是非昨年の記事に何件かトラックバックを送...
Weblog: りゅうちゃんミストラル
Tracked: 2007-02-24 18:38

「赤ちゃんポスト」誕生
Excerpt: 赤ちゃんポストが日本ではじめて誕生しましたね〜赤ちゃんポストは、望まれない赤ちゃんを殺害と中絶から守るために、ドイツではじまったそうです。このシステムは、病院の人目につきにくい場所に子どもを入れる保育...
Weblog: Japan Alive
Tracked: 2007-04-16 15:28

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