ノロウイルス猛威、69校で学校・学級閉鎖
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は学校でも猛威をふるい、各地で授業の休止を余儀なくされるケースが相次いでいる。
読売新聞が全国の都道府県教委を対象に調査したところ、流行が本格化した今年11月以降に学校閉鎖や学級閉鎖をした小中学校や高校は、少なくとも17都道府県の69校に上っている。感染力が強く急激に患者が増えるのがノロウイルスの特徴だけに、学校現場では「冬休みで流行が一段落してくれれば」と祈るような表情だ。
学校閉鎖に追い込まれたのは、北海道、秋田、福島、茨城、新潟、長野の6道県で計17校。内訳は小学12校、中学2校、高校2校、養護学校1校だった。学年閉鎖は5道府県で小学6校と高校1校。学級閉鎖は、12都道府県の小中45校に及んだ。
ただ、閉鎖の権限を持つ市町村教委から都道府県教委への報告義務はないため、都道府県教委が把握しているのは市町村が自発的に報告したケースなどで、実際の影響は、さらに大きいとみられる。
5校で学校、学年閉鎖があった新潟県で、最も発症者が多かった長岡市内の小学校(児童410人)の場合、11月30日に突然、児童72人が腹痛などで欠席。登校した児童も61人が腹痛を訴え、全体の3割に当たる児童に感染性胃腸炎の症状が出た。一部の児童からノロウイルスが検出されたが、同じ給食を使っている中学校では集団発生はなかったため、食中毒ではなく、何らかの形で児童から児童へ次々に感染が広まった可能性が高いという。
この小学校では翌1日から学校閉鎖し、5日から通常授業に戻ったが、18日まで新たな発症が続いた。同市教委の担当者は「11月29日までは、具合の悪そうな子はいなかっただけに、感染力に驚いた」と話す。
一方、秋田県大館市では学校給食による食中毒が発生。12月14日から市内の小中学校で欠席する児童・生徒が急増し、15日午後には8校が学校閉鎖した。同市教委によると、21日までに、児童・生徒と教職員443人が発症している。
大館保健所の調査で浮かび上がった原因はパン。各校共通のメニューで、パン製造業者の従業員からノロウイルスが検出された。子供がウイルスを持ち帰り、自宅で保護者や兄弟にうつす二次感染もあるという。
埼玉県では、11月中旬に、川越、上尾、本庄市の小学校3校で、相次いで学級閉鎖があった。同県教委は、児童の保健指導などを徹底するよう市町村教委に通知したが、その後も各地で感染が続いている。
文部科学省も今月15日、全国の都道府県教委などに、児童の手洗い励行など学校内の衛生管理を徹底するよう通知した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061222i301.htm
ノロウイルス猛威
感染は人から人
ノロウイルスが原因で下痢や嘔吐(おうと)などを引き起こす感染性胃腸炎の流行に歯止めがかからない。国立感染症研究所が発表している最新の定点調査結果では、患者報告数が一地点当たり二一・八人を記録し、過去最多。一流ホテルや豪華客船でも油断できない感染実態とともに、深刻化する風評被害の影響は。
「ノロウイルスがここまで広がったのは、人から人への感染でしょ。貝を食べた人が発症しているわけじゃないのに、カキが一番の悪者扱いになるなんて、おかしいよ」。築地の仲卸「一力」の酒井和夫社長は、風評被害に怒っている。
ノロウイルスの説明で、「カキなどの二枚貝にウイルスが蓄積され…」という表現が使われるため、実際にはカキを食べてノロウイルスの食中毒になった人は今回の流行では確認されていないにもかかわらず、「ノロウイルス=カキ」との“早とちり”が増えているようだ。
■怒る業者『犯人はカキじゃない』
日本一のカキ産地の広島県漁連は十八日、生食用も加熱用として出荷することを決めた。しかし、同県のカキは海域によって「生」と「加熱」が分けられている。「カキは犯人ではない。生食しても問題ないが、消費者が買い控えのような状況で、産地の仲買人も仕入れても荷が動かないと言う。贈答用のカキのキャンセルも出ているし、金にならないから、生食用として出荷しても立ちゆかない」と漁連の担当者は嘆く。
同漁連によると、今年十二月十日時点の一斗缶(約20キロ)の浜値(産地での卸値)は一万九千円で、昨年より三千円高かったが、十九日には一万五千円までに下がってしまった。
一方、東日本の産地・宮城県漁連は、加熱用のカキの出荷の自粛を決めた。これまでノロウイルスが陽性だった産地のカキを加熱用として出荷していたが、同漁連の担当者は「加熱すれば問題はないが、状況を考慮して出荷を控えることにした」と話す。ただし、今年カキからノロウイルスが検出された件数は、昨年同時期の四分の一と少ない。
問題なのは、食中毒としてのノロウイルスではなく、ウイルスが、ほかの人の手などについて広まる感染症としてのノロウイルスだ。
今月初旬、豊島区のホテルで宿泊客、従業員ら三百四十七人が発症した。当初は食中毒が疑われたが、区の調査では、患者全員に共通した食事はなく、厨房(ちゅうぼう)の調理員に症状はなかった。原因と考えられているのは、宿泊者のおう吐物の処理だ。消毒が不十分だったため、カーペットに付着したウイルスが乾燥して、空気中に浮遊した可能性がある。おう吐した客を介助した従業員からもウイルスが検出された。
同ホテル側は「(その時点では)ノロウイルスのおう吐物処理のマニュアルはなく、通常のおう吐物処理として中性洗剤を使った。現在は、保健所の指導通り、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒、使い捨ての手袋の使用を実施している。今後はできる限りの対処をしたい」と話している。
山口県では、同じホテルに宿泊していた全国中学駅伝の出場選手らが発症し、七チームが棄権したが、やはり食中毒よりも感染症が疑われている。同県の担当者は「患者の学校はバラバラで、ホテル以外では同じものを食べていない。では、ホテルの食事が原因かというと、一般の宿泊客は発症していない。ホテルの従業員への聞き取り調査でも、具合が悪い人はいなかったし、調理器具などからウイルスも出ていない」と説明する。
カリブ海などを航海する世界最大の客船「フリーダム・オブ・ザ・シーズ」でも、集団感染が発生、消毒作業後の出航でも、さらに計五百人が集団感染している。
このように、ノロウイルスは感染力が強い。職員五十二人が仕出し弁当で食中毒になった秋田県庁では、県庁が二次感染の場にならないよう、本庁含め四施設の全トイレや手すり、ドアノブなどを一斉消毒した。
国立感染症研究所が全国三千の医療機関を通じてまとめたノロウイルスなど感染性胃腸炎の発生状況によると、今シーズンは例年に比べて明らかに大量発生する時期が早く、患者数も多い。貝類を食べての食中毒のイメージが強いが、実際には汚物などを通じた「ヒト−ヒト」の感染ルートがほとんどだ。
最新の十一月二十七日−十二月三日分の集計では、一施設当たりの患者数は全国平均で二一・八人。一九八一年に調査を始めて以来最悪の数字で、四五・二人の福井、四三・二人の富山をはじめ二十六都府県で二十人を超えており、地域的偏りはあまりない。
ノロウイルスは感染しても数日以内に治るケースが多く、症状は他のウイルスに比べれば軽い。三割くらいの人は症状が出ないともいわれる。それでも幼児や高齢者への打撃は大きい。
安倍晋三首相も十八日の政府与党連絡会議で予防・拡大防止の対策を徹底するよう厚生労働省など関係省庁に指示した。
欧州でも今年は感染者が急増しており、ウイルスが変異して感染力を増すなど危険な兆候はないのか。
■適切な汚物処理・手洗い
厚労省の滝本浩司感染症情報管理室長は「大きなウイルス変異や、人間の抵抗力が弱くなったというデータはなく、『なぜ』への答えはまだつかめていない。適切な汚物処理や手洗いの徹底などで拡大を防ぐしかない」と、地道な対策の重要性を訴える。
生物資源利用研究所の根(ね)路銘(ろめ)国昭所長は「ウイルスは流行、大流行、収束といったパターンをたどることが多く、たまたまノロウイルスが昨年あたりから大流行期に入って主役になった。来年あたりは収まるのではないか。むしろ、次なる大流行を狙っているウイルスを突き止める方が重要」と話す。
流行パターン説の通りであれば、この冬さえ乗り切れば、ノロウイルスの恐怖からは解放される可能性もある。ただし、なかなかしつこく、気の抜けない相手であることも事実のようだ。
国立感染症研究所の元室長で「ノロウイルス現場対策」(幸書房)の著書がある西尾治さんは、都内のホテルで起きた集団感染を例に挙げながらこう指摘する。
「おう吐物を普通に処分したのではだめ。酒酔いに見えても、この時期はとにかくノロウイルスを疑うべきだ。汚物が落ちた周辺を塩素か熱湯で消毒する必要がある。たとえ〇・一グラムの汚物でも軽く千人分のウイルスがいる。このウイルスは二週間くらいは生きているので、発生後は徹底的に撃退しておかないと再発してしまう」
消毒後に再び集団感染を引き起こした豪華客船の事例は、まさにウイルスのしつこさを物語っているのだという。
■発症しない人被害を拡大?
前出の根路銘氏は「手を一回アルコール消毒したくらいでは、ウイルスの数は十分の一くらいに減るだけ。しかも“発症しない感染者”が知らず知らずのうちに感染を拡大させている可能性も高い」と指摘。その上で、こう戒める。
「特に、この時期、不特定多数の人が出入りするホテルのほか、飲食店や仕出し業者など多人数の食品を扱う所では、慎重すぎるくらいの対応でちょうどいい」
<メモ>ノロウイルス 人だけに感染し、感染性胃腸炎を引き起こす小型球形ウイルス。カキなどの貝類のほか、感染した人の便やおう吐物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃(じんあい)を介して経口感染。24−48時間の潜伏期間後、突如発症する。主な症状はおう吐と下痢。吐しゃ物をのどにつまらせて死亡することもあるが、効果的な抗ウイルス剤はなく、水分や栄養の補給、点滴などの対症療法しかない。
<デスクメモ>忘年会シーズンの最中、一流ホテルや旅館も例外ではないらしい。この時期の生ガキは一番旬だが、風評被害にあえぐ産地の関係者は何とも気の毒だ。加熱すれば問題はない。むしろ、脅威なのは「談合」ウイルスだ。こちらは福島から和歌山、宮崎と南下中で、感染力も強烈。特効薬も見当たらない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061220/
mng_____tokuho__000.shtml
確かにノロウイルスは怖いけど、貝類だって加熱して食べれば問題ない。かえって値段が下がった分お買い得かも。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
クリックしていただけるとありがたいです。
人気blogランキングへ
ブログランキング ブログ村
2006年12月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/30041993
この記事へのトラックバック
東急建設が提供した資金は裏金として
Excerpt: 角栄失脚 歪められた真実/徳本 栄一郎¥1,000Amazon.co.jp☆政治経済法律電網討論http://www.geocities.jp/shouhishahogo/ 買ってはいけない東急リバブ...
Weblog: 東急不動産東急リバブル不買宣言
Tracked: 2006-12-22 21:02
http://blog.seesaa.jp/tb/30041993
この記事へのトラックバック
東急建設が提供した資金は裏金として
Excerpt: 角栄失脚 歪められた真実/徳本 栄一郎¥1,000Amazon.co.jp☆政治経済法律電網討論http://www.geocities.jp/shouhishahogo/ 買ってはいけない東急リバブ...
Weblog: 東急不動産東急リバブル不買宣言
Tracked: 2006-12-22 21:02

















