道路特定財源の見直し閣議決定
政府は8日昼、臨時閣議を開き、道路特定財源の一般財源化を前提に、2008年の通常国会で必要な法改正を行うと明記した「見直しに関する具体策」を決定した。これに先立ち、政府・与党は同日午前、道路特定財源に関する協議会を首相官邸で開き、同具体策に最終合意した。
安倍晋三首相は協議会で「1954年に、揮発油税を含めた道路特定財源をつくって以来、変わらなかった難しい問題だったが、(それを変える)具体策をまとめることができた」と強調した。
同具体策では、焦点となっていた、道路特定財源のうち国税分の8割を占める「揮発油税」の文言は盛り込まれていないが「一般財源化を前提とした国の道路特定財源全体の見直しについては、08年の通常国会で法改正を行う」旨を明記。
塩崎恭久官房長官は同日午前の記者会見で「(特定財源として)法律で定められたのは揮発油税と石油ガス税だけだ。これらを指すのは当然だ」と、一般財源化は揮発油税も対象に含むと説明した。
ただ、一般財源化の対象は「道路歳出を上回る税収」分となっており、道路整備予算を上回る剰余分に限定されている。
また、与党の申し入れを受け、同具体策には、中期的な道路整備計画を07年中に策定することや、地域間格差に対応するため「地方の活性化や自立に必要な地域の基幹道路」を整備することも盛り込んだ。
さらに、高速道路料金を引き下げるため、08年の通常国会に法案を提出することも明記した。
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/
20061208/eve_____sei_____008.shtml
12月9日付・読売社説(1)
[道路財源改革]「玉虫色で終わった一般財源化」
道路族議員や関連業界の“岩盤”は、なお強固だった。
使途を道路整備に限定してきた道路特定財源の見直しについて政府・与党が合意した。
安倍首相は、国税分約3・5兆円をすべて、一般財源化するよう指示していたが、道路族らの強い抵抗で、玉虫色の決着となった。小泉前首相から安倍内閣が引き継いだ改革の課題だが、やはり容易ではなかったようだ。
道路特定財源制度を見直すための改正法案は、2008年の通常国会に提出する予定だ。その法案を取りまとめる作業が、最後のヤマ場となる。
その時こそ、安倍首相は指導力を発揮し、一般財源化に明確な道筋をつけなければならない。
合意内容で最もわかりにくいのは、「毎年度の予算で、道路への歳出を上回る税収は一般財源化する」とした点だ。
来年中に新たな中期計画を作り、道路整備を着実に進めることが、盛り込まれている。建設する道路のリストをあらかじめ用意し、“特定の予算”を確保する戦術に見える。
踏切の立体交差化や電線地中化など、道路関連事業につぎ込む使途拡大分も今後、増やすことが明記された。税収が余らないようにするのは簡単、というわけだ。これで、肝心の一般財源に回せる分が出てくるのだろうか。
使途拡大の一環として、高速道路料金を引き下げる原資とすることもうたわれた。道路関係4公団を民営化したのに、税金を投入するというのでは筋が通らない。撤回すべきだ。
一般財源化の対象に、揮発油税が含まれるのかどうかも不明だ。政府側は対象になると強調するが、合意内容に「揮発油税」の文字はない。
3兆円近い巨額の税収をあげるのが揮発油税だ。これが除外されてしまえば、骨抜きのそしりは免れまい。確実に一般財源化の対象にする必要がある。
道路特定財源から支払われている、旧本州四国連絡橋公団の借金返済分の扱いも未定だ。今年度は4500億円が計上されたが、今回で終了する。来年以降、余剰になることが確実な分さえ一般財源化できないようでは先が思いやられる。年末の予算編成までに、一般財源化を決めるべきだ。
合意内容で妥当なのは、税率を本則の2倍程度に引き上げている暫定税率を、そのまま維持することだ。
暫定税率をやめれば、税収は激減してしまう。負担軽減でガソリンの消費を奨励することにもつながりかねない。むしろ暫定税率を本則とすべきである。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061208ig90.htm
少々日柄が経った話題で申し訳ないです。
読売の社説を読んだら、やっぱり載せたくなった。
安倍首相曰く「最初の原則通りに改革案を得て、政府・与党で合意できたことは本当に良かった」だそうです。。。
ゲンダイネットもこの件については気合が入ってます
安倍正体不明首相が就任して2カ月以上が過ぎたが小泉路線を継承したり自民党族議員の顔色をうかがったり、せいぜい官房長官止まりのタマだったという与党内にも広がっている軽侮の声
来年夏の参院選が終わるまではと様子見している絶対多数の自公与党議員は、この政権がそれまでの間に国と国民にだけのマイナスをもたらすか承知の上なのか
「だいたい見えたな」――自民党幹部の安倍晋三評である。首相就任から2カ月と2週間。道路特定財源見直しの腰砕け決着で、安倍首相の能力と実力はすっかり見透かされたのである。
道路特定財源は戦後、全国の道路網整備のため、使途を道路に限定した揮発油税や自動車重量税などの財源(約5兆8000億円)だが、これが族議員の利権や天下りの温床になり、余剰金も出始めたため、使途を限定しない一般財源に組み入れようというものだ。
安倍は所信表明演説で実現を約束し、経済財政諮問会議でも「揮発油税を聖域にしない」と見えを切っていた。安倍に任された塩崎官房長官は「田中角栄がつくった仕組みを変える」と意気込んで自民党本部に乗り込んだ。ところが地方議員や族議員にボコボコにされ、アッという間に腰砕けだ。
結局、政府・与党の合意では〈真に必要な道路整備は進める〉〈一般財源に振り分けるのは道路歳出を上回る分〉となり、「余れば一般財源に回そうかな」程度の話になった。しかも「08年に法改正する」というものの、最大の財源である「揮発油税」をどうするかは盛り込まれていない。政府幹部は「骨は全部残った」と言うが、小骨すら残らなかったのである。
◆ もともと能力も根性もない男だ ◆
これで安倍は2連敗。最初の敗北は造反組の復党問題だ。世論の反発を恐れグズグズしていた安倍に、参院のドン・青木幹雄が「復党が実現しなければ、年明けから私は入院することになるわなぁ」と、いい年こいて駄々っ子みたいな脅しをかけた。慌てた安倍は復党に手をつけるが、細かいことは中川幹事長に丸投げしたため、原則論の突っ張り合いで党内はグチャグチャ。案の定、内閣支持率は急落した(67%から
53%の14ポイントダウン=毎日)。
そこで、復党了承の翌日に持ち出してきたのが、道路特定財源問題だった。
「安倍は小泉のマネをして『抵抗勢力と闘う首相と、それを支持する世論』という構図をつくろうとしたのです。ところが、自公合わせて144人が反対署名している道路族議員は一斉に反発した。もともと戦略も根回しもなく言い出したため、『地方の事情も知らずに若造が何を言う』『首相にしてやったのにいい気になるな』と潰しにかかったのです。山よりデカイ猪が出てきて安倍はすっかりおじけづいてしまった。中川幹事長も今回は『党全体を敵に回しては自分が危ない』と逃げた。結局、1週間足らずでベタ降りの妥協をしてしまったのです」(政治評論家の本澤二郎氏)
小泉改革の継承を掲げる安倍だが、小泉ほどの唯我独尊になれない。もともと党内ではハグレがらすの小泉は批判に対して「関係ない」の一言で馬耳東風だったが、安倍はプリンスとか何とかいわれた乳母日傘の温室育ち。首相になる前から「小泉さんより森さんのほうが肌が合う」と言っていたから、右顧左眄の政治家だ。善悪は別にして根性が据わっていないのだ。
党内からは「与党の意思を尊重する政権本来の姿に戻った」とか「与党協調路線で、くみしやすい内閣だ」とすっかり“評価”が上がっている。早い話が「能力的には指示されたことをこなす官房長官どまりの男」(幹部)ということだ。
安倍は3度目の挑戦なのか「参院選の候補者は私が責任を持って決める」と候補者差し替えを言い出したが、青木サイドは「一生言ってろ、だね」とナメたことを言っている。
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2006年12月11日
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高速料金値下げなどとんでもない
Excerpt: [道路特定財源見直し]高速道料金値下げなど柱に 閣議決定 高速道路一般国道化、道路公団民営化やめちまえ派としては、かったるい。ましてや道路公団に早速補助金ですか。
Weblog: 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン
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