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2006年10月20日

ディープインパクト薬物騒動続報

ディープインパクトから薬物…欧州では禁止「イプラトロピウム」

 ディープが、まさかの薬物違反―。1日に、フランスの凱旋門賞に出走して3着だったディープインパクト(牡4歳、栗東・池江泰郎厩舎)は、レース後の検体で禁止薬物が検出されていたことが19日、JRAから発表された。気管支を拡張する「イプラトロピウム」という薬物で、渡仏後に現地で処方されたものだという。これにより凱旋門賞の3着ははく奪になる見込みだが、日本では禁止薬物として指定されておらず、天皇賞・秋(29日、東京)の出走に関しては不問。池江泰郎調教師は、改めてレースに向けて調教を続ける意思を明らかにした。

 衝撃が走った。フランスの競馬統括機関、フランスギャロからJRAに届いた報告書。それは、ディープインパクトから禁止薬物が検出されたという内容だった。フランスギャロは、凱旋門賞後に尿を採取して理化学検査を実施。その際、ディープの鋼のような体から“陽性反応”が出たという。

 理化学検査とは、ドーピング(禁止薬物)検査に相当する。検出されたイプラトロピウムという薬物は、気管支の拡張作用があり、フランスでは禁止薬物に指定されている。

 フランスギャロのジェネラル・ディレクターであるルイ・ロマネ氏は、スポーツ報知の取材に「我々も非常にがっかりしている。これは通常の検査によって出た結果だ。ルールによってディープの(凱旋門賞の)3着ははく奪。関係者にも最高1万5000ユーロ(約223万円)の罰金が科せられるだろう」と話した。

 伏線はあった。ディープは8月9日に現地に入り、パリ郊外のシャンティー調教場で調整を行っていたが、一時体調を崩してしまった。この時、駆けつけた地元の獣医が、イプラトロピウムを飲ませたという。

 「この獣医の処方は正式なものだった。薬の使用も問題はなかった」とロマネ氏。イプラトロピウムは、禁止薬物ではあるが、1週間で体内から消えるようになっている。そのため獣医は関係者に「レース直前には絶対に飲ませるな」と念を押したという。ロマネ氏は「その指示が伝わらずに飲ませてしまったのだろう。これは悲しいかな、単純なケアレスミスといえるだろう」と話した。

 フランスギャロは、審査委員会が11月までに処分を下すとの見通しを示した。当初は、調教師かオーナーを召喚する方針だったが「(必ずしもフランスへ)来る義務はなく、書面による釈明も可能」とした。JRAは「(競馬の国際協約で)処分などの必要があれば、正式決定を待って対応したい」と状況に応じて追加処分する可能性を示唆している。

 ディープは今年限りで引退することをすでに表明。現在は東京競馬場で着地検査を受けながら、天皇賞・秋の出走に向けて調整を行っている。JRAは、イプラトロピウムが日本では禁止薬物に指定されていないことから、出走に支障はないとの見解を示した。ディープに残された時間は2か月足らず。史上最強馬は“汚名”を晴らすことができるのだろうか。

 ◆ディープインパクト 昨年、圧倒的強さで皐月賞、ダービー、菊花賞を優勝。シンボリルドルフ以来、21年ぶり2頭目の無敗の3冠馬となった。今年、天皇賞・春、宝塚記念も制し、GI5勝。通算12戦10勝。

 ◆イプラトロピウム 気管支内の過剰な粘液の分泌を引き起こす、アセチルコリンを抑制する。気管支ぜんそく、慢性気管支炎、肺気腫に基づく呼吸困難などに用いられる。アレルギー性鼻炎などにも用いられることがある。日本の競馬で禁止されている52品目には入っていない。JRAの西村啓二馬事担当理事は「日本では流通していない薬で、競走馬の能力を高めるために、どのような影響があるかは、データがなく分からない」としている。

 武豊騎手「ただただ、驚いています。内容も詳しいことも分からないので、今のところはコメントすることは控えさせていただきます」

http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20061020-OHT1T00052.htm


この記事は報知の記事ですが、各紙いろんな記事を載せてます。。。

ディープ仏で薬物違反…国内レース出走可能も凱旋門賞失格か

 今月1日に行われた世界最高峰レース、仏GI・凱旋門賞3着のディープインパクト(栗東・池江泰郎、牡4)から禁止薬物が検出されたと主催者から連絡を受けたJRAは19日夜、東京・港区の六本木事務所で緊急記者会見を行った。問題の薬物は日本では禁止されておらず、年内の出走は問題ないと説明。今後、池江泰郎調教師と金子真人オーナーが現地で事情聴取を受ける模様で、3着失格の可能性もある。

 “ディープインパクトから禁止薬物”の衝撃度を示すように、午後6時から東京・港区のJRA(日本中央競馬会)六本木事務所で行われた会見には100人以上の報道陣が殺到。夕方のニュースで生中継もされた。

 会見には金田裕之・審判担当理事、西村啓二・馬事担当理事ら4人が出席。JRAの説明によると、13日に仏競馬統轄機関であるフランスギャロから、JRAパリ事務所に、ディープから禁止薬物であるイプラトロピウムが検出され、その後行った別の検査でも同様の薬物が検出されたとの報告を受けたと説明(別項参照)。ただ、日本国内では使用を禁止されておらず、今年限りで引退するディープの出走には支障ないという。

 それにしても、なぜこんな事態を招いたのか。会見ではフランスギャロの広報資料(日本語訳)も配布された。その中に、フランスギャロは日仏で調査を進め、獣医師がディープの関係者に聞き取り調査を行った結果、フランス滞在中に、問題の薬物を用いた治療が行われていたことが判明したとある。

 会見のやりとりにもあるように、フランスでの馬の治療は、フランスの獣医師の資格を持った者にしかできず、ならば、“犯人”は誰なのか。そして、その目的は…。報道陣から“ハメられたのでは”という疑問が起きるのも頷ける。ディープは「以前に吸入の治療を受けていたことはある」(JRA)という。関係者によると、吸入と今回の薬物については無関係だ。

 今後、フランスギャロの審査委員会が、池江泰郎調教師と金子真人オーナーを召喚して事情聴取する方針。11月末までに競馬施行規程に従って処分を決めるが、その結果次第ではディープは凱旋門賞で失格、3着の賞金剥奪になる可能性もある。

 JRAは「海外を含め、競走馬の出走に関する全責任は馬主、調教師にある。フランスギャロの審査結果が出るまで、JRAとして調査をすることはない」との方針だ。

 国民的人気を誇るディープインパクトに降ってわいた禁止薬物疑惑。“汚名”返上には、一日も早い真相究明と、来週に迫った天皇賞・秋を含め引退までの年内のレースでいつもの“飛ぶ”走りを見せファンを魅了するしかない。


◆デビューから手綱を取る武豊騎手
「ただただ、驚いています。内容も詳しいことも判らないので、今のところはコメントすることは控えさせて頂きます」



■(臭化)イプラトロピウム
 気管支を広げる薬で、ぜんそくや気管支炎、肺気腫などの治療に用いる。また鼻炎などに用いられる場合もある。呼吸困難などの際、気管が広がり呼吸が楽になる効果がある。



■禁止薬物の検査システム
 スポーツにおけるドーピング検査と同様、競走馬もレースの後に薬物使用の検査が行われる。方法は開催国によって様々だが、レース後に指定された競走馬から尿、または血液を検体として採取。これを二つに分割(A検体、B検体)して検査機関に送られ、このうち最初のA検体から薬物が検出されると、保存されていたB検体に同じ薬物が存在するかを確認する方法で、日本やフランスなど世界の競馬開催国で広く採用されている。



【JRAの金田、西村両理事に聞く】

 −−イプラトロピウムという薬が馬の競走能力に影響を与えることはあるのか

 「馬にどのような影響を与えるかは明らかではないが、気管支を拡張するものであるとは認識している」

 −−この薬物が競走馬に使われることは?

 「日本では動物用は流通していない。また、JRAが認めた獣医師は使用する薬物のリストを提出する義務があり、そのリストにこの薬物はない」

 −−では、フランスで混入したということなのか

 「フランスギャロの審査結果が出ていないため、JRAとしてコメントすることはできない。ただ、フランスでの馬の治療はフランスの獣医師資格を持った者にしかできない」

 −−うがった見方をすれば、フランス側にハメられたということも言えるのでは?

 「フランスギャロの審査結果が出ないことにはコメントできる立場ではありません」

 −−凱旋門賞で失格となれば、JRAとしても処分を考えているのか

 「馬に対する処分と、レースの着順に対する処分は別物。この薬物は体内での残留時間が短いものであり、凱旋門賞から3週間が経過した今となっては、この薬物の影響下にはないと考えている。たとえ失格となったからと言って、日本での出走には支障はない」

 −−JRAとしてはどのような対応をしていくつもりなのか

 「キチッとした原因の解明が一義。その上で再発の防止に努めたい。JRAとしては早期決着のため、フランスギャロから要請があれば全面的に調査の支援をしていく」

http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200610/ke2006102000.html


ネットでも陰謀説が出てきたりしてますが。。。謎は深まるばかり



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