福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の父親(40)は19日、新潮社(本社・東京)に男子生徒の記事を掲載した週刊新潮の出版をやめるよう求める抗議文を送ったことを明らかにした。
週刊新潮の10月26日号は、男子生徒の実名▽いじめの内容▽男子生徒が1年時の担任だった学年主任(47)の顔写真と名前−−などを記した記事を掲載する。父親は新潮社から記事のゲラを見せられたが「匿名を前提にした取材だったはず。うちには子供が他に2人おり、実名報道でどんな影響が出るか心配。いじめの内容も間違っている部分が多い」として、18日に抗議文を内容証明付き郵便で送ったという。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/
20061019k0000e040063000c.html

新潮得意の実名報道ですね。
しかし今回の場合、教諭のほうは兎も角、自殺した生徒の名前は。。。
中2生徒を「自殺」に追い込んだ「いじめ教師」の素顔
その実態は、長くいじめ問題を研究してきた人間をも絶句させた。福岡の中学2年の自殺事件で、少年をいじめ地獄に落とし込んだのは、当の中学の先生だった。筑前町立三輪中2年の学年主任・田村伸一教諭(47)。生徒をバカにし、いじめを助長した呆れるばかりの行動に、遺族の怒りは収まらない。マスコミが報じない、いじめ教諭の素顔とは。
「死ぬわ、今日」
亡くなったM君(13)が、つきあっていたSさん(13)の教室に来て、そう打ち明けたのは、自殺当日10月11日の昼休みのことである。
M君が笑いながらそう言ったので、Sさんは、本気とは思わなかった。
「そげんこと言うと、バチあたるよ」
彼女がこう言うと、M君は笑いながら教室を出ていった。しかし、昨年冬から親しくなっていたSさんは、M君の悩みを何度も聞いていただけに、一抹の不安もあった。
「M君はいじめを受けていました。自転車を押して、よく一緒に帰っていたので、色々な話を聞いていました。体育でサッカーをやっている時に、わざと足をかけて転ばされ、みんなにワッと囲まれてパンツまで脱がされて、“チンコロこまい(小さい)”と笑われたこともありました。猿と名前をかけて、“サルM”という綽名をつけられていました。“親とか先生に相談した方がよか”と私が言うと、“男やけん、大丈夫、みんな僕んこと、からかっちょるだけ”と笑っていたのに……」
動物好きのM君は、Sさんの家で飼っている犬をよく見にやってきたという。
「人を笑わせるのが大好きで、すごく明るかったです。先生のことについては、あまり言いたくありません」
福岡県朝倉郡筑前町は、筑紫平野の北東に位置し、田園地帯が広がる人口3万足らずの長閑(のどか)な町だ。
かつては7、8割が農家だったが、福岡市のベッドタウンとなった昨今は、兼業農家やサラリーマンの家が多くなっているという。事件の舞台となった三輪中学は、そんな大都市近郊の学校である。
M君は、小学6年(12)と4年(10)の弟を持つ、長男坊、小さい時から、バレーボールの好きな父親(40)と母親(36)に連れられて、町の少年団でパレーボールを熱心に練習する少年だった。
自宅の倉庫でM君が首を吊って死んだ翌日、自殺の真相を求めて両親が立ち上がり、事態は予想外の方向に進み始める。
次第に、いじめの原因が「学校の先生にあった」という驚くべき事実が明るみに出てきたのだ。
M君は、いくつもの遺書を残していた。そこには、
<お母さんお父さん こんなだめ息子でごめん今までありがとう。いじめられてもういきていけない>
<生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います>
<人生のフィナーレがきましたさようならさようならさようなら>
等々という文言が綴られており、両親は愕然とする。
明るい息子が、そんな悩みを抱えているとは全く気がつかなかったからだ。
勇気ある生徒の告発
自殺翌日、合谷智校長らがM君の自宅を訪れ、学校側の最初の説明がおこなわれた。M君の伯父がいう。
「私たちは真実が知りたい.生徒にアンケートをさせてもらえないか、とお願いしたんです。すると、校長・教頭は、“私たちが責任をもってやりますから”と言う。こっちは。“当然ですが、無記名でお願いします”と念を押して、アンケートの実施をお願いしたんです」
真実を知るために。“無記名”でのアンケートを何度も頼んだ上で、遺族は一度は引き下がる。が、その後、遺族側はこの“無記名問題”で激怒することになる。
伯父がつづける。
「それから、彼らがアンケ−トを数枚だけ持ってやって来たのです。おかしいと思い、“全部見せなさい”と言うと、“見せられない”という。なんでだろう、と思って、“だって無記名だろ?”と言うと、“実は、記名です”と答えたんです。驚きました。アンケートに自分の名前を書いた上で、学校に都合の悪いことを正直に答えるバカがどこにいますか。あれだけ言ってあったのに、彼らは平気でウソをついたんです」
何とか真相を闇に葬りたい学校側。ここで遺族と決定的な対立が生じたのだ。記名を理由に、
「個人情報だから、見せられない」
と公開を渋る学校側。怒った遺族は、
「こちらか知りたいのは、生徒の名前じゃないんだ!生徒の名を黒く塗りつぶして全部持って来なさい!」
と、詰め寄った。遺族の剣幕に恐れをなした学校側は、やっと生徒の名前を消した上で持ってくることになるのである。
その中身は、遺族を愕然とさせた。伯父によると、
「予想通り、全体の10分の9が白紙だったんです。でもそんな中で、勇気あるというか、心ある友達が真実を書いてくれていた。そこには、学校の先生のことが書かれていたんです」
事態の拡大をなんとか防ごうとした学校側の意図を、勇気ある生徒の告発が打ち破ったのである。
アンケートで、生徒たちが綴っていた内容は、主にこんなものだった。
<田村先生がM君をいじめていました>
<先生が教壇で“MがHなサイトをわざわざ早退して見たらしいぞ。みんな、MみたいにHなことばっかり考えるんじゃないぞ”と言っていました>
<田村先生は花瓶でむやみやたらに生徒を殴る>
<太めの子を前に出させて、黒板に大きく。“豚”と書かせる>
<生徒をイチゴにたとえる、できる子は“あまおう”(注=同県特産)次は“とよのか”。“とちおとめ”出来が悪い子は“出荷できないイチゴ”という>
<M君が隣の子の消しゴムを拾ってあげたら“Mは偽善者にもなれない偽善者”と言った>
……そこには、これでもかというほどの田村教諭の“罪状”が並べられていたのである。
だが、学校側は一度は田村教諭の発言と自殺との囚果関係を認めながら、16日未明に至って、今度は因果関係を「わからない」と、態度を変更させている。
しかし、M君がいじめられるきっかけになったのは、このアンケートの中にも出てきた“(M君が)Hなサイトをわざわざ早退して見た”という問題である。
地元記者によると、
「1年の1学期のことですが、M君は、国語の授業を早退して家でアダルトサイトを見たことがあるらしいんです。お母さんは無断で早退した息子を心配して、田村先生に相談した。その時に、アダルトサイトのことも話したんです。すると、田村先生はその翌日には、みんなの前で“森がエッチなサイトをわざわざ早退して見ていた。みんな、Mみたいにエッチなことばかり考えるんじゃないぞ”と暴露したんです。以来、M君は、いじめの対象になってしまった」
名前をもじって“サルM”とか。“エロケー”といった綽名がつけられたのは、それ以降のことだったのである。
自殺当日に、いじめっ子の一人が机をバンバン叩いて、
「お前、消えろ!」
と怒鳴ったり、この日午後4時過ぎには、トイレでも事件が起こっている。
6時限目が終わってM君は、トイレで7人の生徒にこんないじめを受けたのだ
「お前、本当に死ぬんか」
「うん」
「ハァー、いつすると?」
「今日の7時から8時の間か、明日自殺する。もう最後やけん」
「どんな風にすると?」
「首吊り……」
「へぇー、そうね? じゃあ最後やけん、見ようや」
そう言って、7人はM君をみんなで押さえ、制服のポタンを外し、ズボンをずり下げたという。M君が抵抗したため、そこで終わったものの、いじめっ子たちのこの行為がM君の自殺への決意を、より強固にしたことは想像に難くない。
午後4時40分頃、下校したM君は、途中まで一緒だった親友と別れる時、
「今までありがとう」
と、今生の別れを告げている。
「生徒と同じレベル」
田村教諭については、その後も、次から次へとさまざまな話が出てきた。
社会部記者がいう。
「授業中に“豚”と書かされた女の子がいる、という話を追ってみると、実態はこういうことだった。田村先生は国語の担任で、授業中、好きな字を前へ出てきて一字書きなさい、と言い、太めの女生徒を指名して前へ出させたんです。そこで、田村先生が、“おまえは太っているから(好きな字は)豚だな”と言ってそれを書かせた。また、別の生徒を指名して国語の問題を解かせた時、できないと、“誰かこいつの友達がいたら手を挙げろ”と言って、2、3人しか挙げないと“お前は友達少ないな”とか、一人も挙げなかったら、“お前は友達いないんだなあ”とバカにする。つまり生徒にそういう嫌な思いを平気でさせる先生だったんです」
要するに元々、そういうトンデモ教師なのだ。
「田村教諭は、M君をいじめの対象にしたことを父親に問い詰められ、“からかいやすかったから”と言っている。つまり、子供と同じレベルなんです。とても教師といえるようなものじゃありません」(地元記者)
そんな教諭が、責任ある学年主任という地位についていたのだから驚く。
「田村先生は、福岡教育大学を卒業後、教師になった人です。この大学は、あの“金八先生”の武田鉄矢さんが在籍した大学で、地元では、多くの先生が輩出している。奥さんも役場に勤める公務員で、中学1年の娘が一人いる。地元でソフトボールのクラブに所属していて、そこでは会計係。明るい人ですよ。冗談を言って人を笑わせるのが得意だから、同じようなノリで、生徒をからかっていたんでしょうね」(知人)
この程度の人物を“先生”と呼ばなければならない日本の義務教育のお粗末さは譬えようがない。さて、こんな教諭を現場ではクピにもできないのだろうか。
「地方公務員法には、免職、停職、減給、戒告の四つの懲戒処分があります。しかし、免職と停職の間には、あまりに大きな開きがあるために、自治体によっては、その間に諭旨退職などを設けて、これに対応している場合もある。たとえば東京の場合、86年の中野富士見中事件(教師も一緒になった。葬式ごっこなどのいじめを受けて、“このままじゃ生きジゴク”の遺書を残し、中学生が自殺)で、これにかかわった教師の一部は、論旨退職になっている。今回のケースも、相応の処分が下ることになると思いますよ」(教育関係者)
元教師で教育評論家の向山洋一氏がいう。
「教師としての品性を疑います。今回のケースは、教師が生徒と同じ立場でいることによって起こったものです。生徒を死に追いやることはどんな場合でも許されないのに、“からかいやすかった”とは、信じられません。事実を調査した上で、免職や退職、停職など、なんらかの形で職を去らせる“実効力”を伴う処分を下すのが当然です。諭旨退職は、私には甘いと思えます。こういうケースには、重い処罰が必要です」
教育現場を預かっているという緊張感さえない、緩み切った教師たち。一罰百戒こそ、日本の教育を立て直す唯一の道なのである。
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