▽電車に乗った可能性も
周南市久米、徳山工業高等専門学校の研究室で、土木建築工学科五年の中谷歩さん(20)=防府市伊佐江=の絞殺体が見つかった事件で三十一日、山口県警の捜査本部が殺人容疑で逮捕状を取り行方を捜している高専生で同級生の少年(19)=周南市=が乗っていたバイクは、周南市ナンバーで排気量五〇ccのホンダ社製「エイプ」と分かった。捜査員は写真を持ち、バイクの発見に全力を挙げている。
調べでは、バイクの車体は青色で、二年半前に全国発売された。市内のバイク店によると、十〜二十歳代の若者に人気があり、ガソリンを満タンにすると二百キロ前後走行できるという。捜査本部は、捜査員を前日より二十人増やした百二十人態勢で、県内全域の山間部や沿岸部を重点に捜索している。
さらに、捜査本部は電車に乗った可能性もあるとみて、周南市のJR徳山駅の構内に設置してある防犯カメラの画像提出を求め、分析を進める。同駅の駅員が準備を進めている。
徳山高専ではこの日夜、全学科となる三学科の五年生の保護者を対象に説明会を開いた。百二人が出席し、天野徹校長が事件の概要を説明。カウンセラーらが心のケアのため「子どもの話をしっかり聞く」「そばに付いていてやる」などと求めた、という。
同高専土木建築工学科の教官は「少年はまじめな学生だった。これからは在校生のケアに努めたい」と話していた。
▽同級生有志が少年にメッセージ
「無事かどうかだけでも連絡を」―。周南市の徳山高専土木建築工学科五年の有志は三十一日、行方が分からなくなっている同級生の少年(19)=周南市=へのメッセージを公表した。
「とにかく心配しているから、無事かどうかだけでも、誰にでもいいから連絡してほしい」との内容。三十日にあった同学科の五年生への説明会の後、話し合ってまとめたという。学生から預かった天野徹校長が三十一日、明らかにした。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200609010016.html

2人の間に何が 徳山高専生殺害
▽戸惑い隠せぬ教職員
「早く見つけてほしい」「同級生の間で何が起きたのか」。周南市久米、徳山工業高等専門学校(高専)の土木建築工学科五年中谷歩さん(20)=防府市伊佐江=が校内の研究室で殺害された事件で、山口県警の捜査本部が同級生で周南市内の高専生少年(19)の殺人容疑での逮捕状を取った二十九日、高専関係者の間では、早期解決を望む声が出る一方、驚きと動揺が広がった。
大きな衝撃に包まれた同高専には報道陣が詰め掛けた。教職員はニュースを受けて戸惑いを隠し切れない様子だった。五十歳代の男性職員は「本当に同級生だとしたら、残念でならない。早く捕まえて、真相を明らかにしてほしい」と訴えた。
天野徹校長は同日午後九時すぎから、校内で会見に応じ、「容疑者を警察が追っているという報道に接し、事件の解明に一歩近づいた」と評価する一方で、「全学生・生徒の所在を確認したが、一人だけ見つからない人がいる」と沈痛な表情で話した。
ある高専生の母親(43)は同日、学校から「(少年を)捜しているが、心当たりはないか」との連絡を受けたという。「高専はきずなが深くて、いい学校だと思っていた。残念で、複雑な思い」と漏らした。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200608300018.html
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