アラブ連盟の緊急外相会合が15日、カイロで開かれ、中東の危機に対する国連安全保障理事会の行動を求めることを申し合わせた。ムーサ事務局長は米欧などが作成した「ロードマップ」(行程表)を中心とする中東和平構想について「失敗した」と表明し、新たな抜本策が必要だと訴えた。
事務局長は「和平プロセスは今やイスラエルが思いのままに扱う道具となり、中東の安定の崩壊を導いている」と指摘。9月に国連に提起して、新たな和平構想づくりを求める方針を示した。
外相会合が出した決議は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザとレバノンへの攻撃を非難し、国連が即時停戦に動くよう要請。また、「すべての当事者が中東の平和と安全を損ねかねない行動を慎む」ことも求め、間接的にイスラム教シーア派武装組織ヒズボラなどにも自制を促す内容になった。
http://www.asahi.com/international/update/0716/008.html
ヒズボラとイスラエル軍の交戦続く 非常事態宣言も
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは16日、イスラエル北部ハイファをロケット弾で攻撃し、イスラエル人8人が死亡した。イスラエル警察当局が明らかにした。イスラエルとヒズボラの交戦が12日に始まって以来、ハイファでは2度目の攻撃。ヒズボラはイスラエルによる15日夜の空爆の報復攻撃として、ハイファを標的に「数十発」のロケット弾を発射したことを認めた。
イスラエル軍が同国軍兵士2人を拉致したヒズボラへの報復攻撃を継続する一方、ヒズボラの指導者ナスララ師はイスラエルに対する宣戦を布告している。AP通信によると、イスラエル軍は16日未明、ヒズボラの拠点であるレバノンの首都ベイルート南部にある発電所を空爆。15日にはベイルート南方の郊外ダヒヤや、シリア国境に近いレバノン北部を爆撃した。また、ヒズボラが14日にレバノン沖でイスラエル軍艦艇を攻撃したことの報復として、海岸沿いにあるレバノン軍のレーダー施設を空爆。イスラエル軍は、艦艇攻撃がヒズボラとレバノン軍の連携で行われたとの認識を示した。
レバノンのメディアによると、イスラエル軍は15日、陸空海でベイルートやトリポリ、ジュニエといった標的への攻勢を強めた。内務省関係者によると、ベイルート市内のヒズボラ拠点は14日に続いて再び空爆された。死傷者は報告されていない。イスラエル軍は空爆を認めるとともに、レバノン国民に向けて現場付近に近寄らないようビラなどで警告したと説明した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、空爆の標的がヒズボラの精神的指導者モハメド・フセイン・ファドラーラ師だったと伝えている。イスラエル軍はこのほか、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスのベイルート本部も攻撃した。
イスラエル軍がレバノン海上を封鎖したため、南部海岸沿いのサイダは漁船が出港できない状態となった。イスラエルは15日、ヒズボラやその指導者ナスララ師がレバノンを破壊しているとする宣伝ビラを空から播いた。サイダとベイルート間の橋はイスラエル軍の空爆で破壊されたため、道路交通も途絶えている。
この5日間の軍事衝突では、少なくともレバノン人93人、イスラエル人13人が死亡した。
レバノンのシニオラ首相は15日、イスラエル軍を「戦争機械」と非難し、イスラエル軍の攻撃によってレバノンが「惨事地域」になっていると指摘。即時停戦に向けた国連の介入と国際社会の協力を求め、停戦によって1949年の休戦協定に基く「全領土の主権」が確立できるとの認識を示した。首相はまた、イスラエルが道徳や合法性を欠いたままレバノンを集団で処罰していると述べ、国民に団結を呼びかける一方、レバノン政府がヒズボラの計画について何も把握していないと明言した。
一方、イスラエル外務省のレゲブ報道官は、「ヒズボラが武装解除に応じた場合、危機は直ちに緩和されるだろう」とコメント。また、イスラエルがヒズボラのロケット弾攻撃の標的となってきた北部ガリラヤ地域に非常事態宣言を出したと発表した。イスラエル政府はこれで、同地域の学校や商業施設、飲食店などに閉鎖を指示できるようになる。報道官はそのうえで、レバノンのシニオラ首相が適切に職務を遂行し、国連安保理決議に従ってヒズボラを武装解除していた場合、今回の危機は回避されただろうと述べ、レバノンが今回の危機を招いたとの認識を示した。報道官はまた、イスラエルの攻撃が精密であると主張する一方、ヒズボラの攻撃は無差別的だと批判した。
こうしたなか、アラブ連盟のムーサ事務局長は、エジプトの首都カイロで行われた外相会談の終了後、中東和平プロセスが死んだ状態にあるとコメント。「特定勢力がイスラエルを支援し、放任したことが原因だ」と述べた。
主要国首脳会議(サミット)の開催地であるロシア・サンクトペテルブルクでは、ブッシュ米大統領がシリアに対し、武装解除に向けてヒズボラを説得するよう促した。ブッシュ米大統領はまた、今回の暴力沙汰の責任はヒズボラにあるとの認識を示し、シリアのヒズボラ支持勢力も批判した。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200607160008.html
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
クリックしていただけるとありがたいです。
人気blogランキングへ
ブログランキング ブログ村

















