カナリア色に染まったスタンドの一角は静まり返っていた。悔しさを押し殺すように、ロナウドは脇目も振らずにピッチから引き揚げた。「本当に悲しいし、失望している。もっと上まで進むつもりだったが…」。前の試合でW杯通算得点記録を更新した希代のストライカーも、準々決勝は沈黙。通算16点目は決められずに終わった。
世界最強の攻撃陣を誇ったサッカー王国のイメージとは懸け離れた寂しい内容だった。放ったシュートは7本で、枠内に飛んだのはわずか1本。ゴールが遠かった。集中力を欠いた失点シーンも悔やまれる。後半12分にジダンがけった相手FK。最も警戒すべきアンリをノーマークにしてしまっては、GKジダも防ぎようがなかった。
必死の反撃もリズムがかみ合わない。ロナウジーニョは即座に2、3人に囲まれた。ロナウドも苦し紛れのプレーが目立ち、後半40分に左足で放ったミドルシュートも右にそれた。「相手がブラジルより良かった。勝利に値する」。レアル・マドリードで同僚だったジダンが光ったフランスをたたえるしかなかった。
パレイラ監督は最後まで、「太りすぎ」と批判されたロナウドの起用に固執した。「史上最高の選手をピッチに残すのは当然のこと。きょうブラジルに3度あったチャンスには、すべて彼が絡んでいた」。ブラジルのメディアからの疑問には、そう反論した。
だが、明らかに少ない運動量でフランスの堅守を揺さぶることはできなかった。絶対の信頼を置いた「背番号9」と心中した格好だ。豊かな才能に彩られた優勝候補の大本命が、W杯を去った。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/
flash/KFullFlash20060702019.html

ジダンV終幕へフランス加速!豪快アンリ弾でブラジル連覇の夢砕く
サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会第21日は1日(日本時間2日)、フランクフルトで準々決勝を行い、フランスが連覇を狙ったブラジルに1−0で勝ち、自国開催で優勝した1998年大会以来のベスト4入り。フランスは5日の準決勝でイングランドをPK戦で下したポルトガルと対戦する。
4強をすべて欧州勢が占めたのは82年大会以来4度目。大会は2、3日が休養日で、4日の準決勝では、ともに4度目の優勝を目指す開催国ドイツとイタリアが当たる。
98年大会決勝の再現となった一戦は、フランスが後半12分、ジダンのFKからアンリが決勝点を挙げた。ブラジルは前回大会からの連勝記録が11で止まった。
◆フランス・ドメネク監督
「最後まで緊張した。ブラジルに勝つには高度な守備戦術を持つ必要があり、きょうのわれわれは完ぺきだった。優勝するつもりなので、まだ道半ばだ。」
◆マケレレ
「相手の攻撃にひるむことなく自信を持って戦った。みんないい試合をした。」(共同)
★連係したジダンとアンリ−雪辱期す両雄が王国を撃破
「レ・ブルー(フランス代表)」の誇るジダンとアンリが見事に連係し、「王国」ブラジルから決勝点を奪った。8年前、ブラジルとの決勝で明暗を分けた2人が今度はピッチで笑顔を寄せ合い、固い抱擁を交わした。
後半12分の左FK。ジダンが回転をかけた山なりのクロスが、ゴール前の密集を越えて遠めのサイドへ。タイミングをぴたりと合わせて走り上がったアンリが、右足ボレーを豪快に決めた。
ジダンは中盤でボールを支配し、向かってくる相手をもてあそぶように次々とかわした。アンリはタッチライン際で相手を束にしてぶっちぎり、間近で観戦するサポーターを喜ばせた。
フランスは自国開催だった1998年大会の決勝でブラジルを破り、ジダンは2得点で国民的英雄となった。アンリは準決勝まで全試合に出場し、チーム最多の3点を挙げたが、決勝は先発から外れ出番はなかった。
その試合のハーフタイムに、アンリはジャッケ監督から「後半に出場させるから準備しろ」と声を掛けられていたが、DFが1人退場して出場機会を逃した。2002年大会では1次リーグ第2戦で一発退場した。「見返したい気持ちが強かった」と素直に言った。
同様の思いはジダンにもあった。フランス大会の栄光から一転し、日韓大会は故障の影響で精彩を欠き、未勝利で1次リーグ敗退。「もう1度喜びに浸るには、これを最後と決めて全身全霊をささげる必要がある」と、今大会後の引退を決意して臨んでいた。
体力の衰えを自覚するジダンは、ほかの選手と違う調整をしてきた。そのため今大会前の親善試合で振るわなかったが、本大会に入り調子を徐々に上げている。
全盛期を思わせるプレーで優勝候補を撃破したジダンは「決勝まで行きたい気持ちがまた膨らんだ」。今大会3得点のアンリも「夢を見続けたい」と目を輝かせた。
http://www.sanspo.com/soccer/
06worldcup/news/w0701sokuho019.html

開始からロナウジーニョをトップで張らせる布陣を取ってきましたが、全く機能してませんでした。その下にいるおでぶちゃんも、運動量少なく全く動いていない。。。フランスの中盤の動きの良さばかりが目立ってました。
後半アドリアーノを投入し本来の形に戻したようですが、時既に遅し。。。
ブラジルにとってのW杯はこれで終わりました。
結局ロナウジーニョは1ゴールすら上げられなかった。
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