東京や埼玉で88年から89年にかけて、女児4人を誘拐して殺したとして殺人などの罪に問われた宮崎勤被告(43)=一、二審で死刑=に対し、最高裁第三小法廷(藤田宙靖(ときやす)裁判長)は17日、上告を棄却する判決を言い渡した。10日以内に判決訂正の申し立てがない場合、死刑判決が確定する。幼い子が標的にされ、被害者宅に遺骨が届けられるなどした衝撃的な事件は、発生から17年を経てようやく終結する。
藤田裁判長は法廷で「責任能力を認めた二審判決は、正当として是認できる。性的欲求を満たすために4人の女児を殺害したもので、非道な動機に酌量の余地はなく、社会に与えた影響も大きい」と理由を述べた。最高裁は法律審のため、被告本人は出廷しなかった。
単なる人格の偏りなのか、精神的な病気なのか――。宮崎被告が4人を誘拐して殺害した事実にはほぼ争いはなく、16年近くに及ぶ公判の争点は、宮崎被告の事件当時の責任能力の有無に集中した。
上告審で弁護側は、二審段階でわかった東京拘置所での向精神薬の投与の経緯や幻聴の症状などから「統合失調症などの慢性的精神疾患であることは明らか」と主張。「二審判決を破棄しなければ著しく正義に反する」として、審理を高裁に差し戻して改めて精神鑑定し、責任能力を調べるよう訴えた。
一方、検察側は「責任能力があるとした鑑定は十分な根拠に基づき、合理的だ。精神病とした鑑定は、公判での供述をそのまま犯行時の体験とする立場に立っており、到底採用しがたい」などと述べた。
精神状態に注目が集まったのは、被告が法廷で「ネズミ人間がでてきた」など不可解な発言を繰り返すようになってからだ。
一審段階の鑑定は、責任能力を完全に認めるものから限定的とするものまで3通りに分かれた。
まず、90年から6人の医師による鑑定が行われた。1年半かけ、「人格障害によるもので、病気ではない」と結論づけた。のちに一、二審判決が依拠したのはこの最初の鑑定だった。
2度目の鑑定は弁護側の要請で、92年から3人の医師により行われた。うち2人は「多重人格など解離症を主体とする反応性精神病で、責任能力は限定的」と判定。(1)被告本人(2)衝動的な殺人者(3)冷静な人物(4)犯行声明を送った「今田勇子」――の4人格があると分析した。
もう1人は「統合失調症で心神耗弱にあたる」と判断。「高校卒業後に潜在的に発症し、性的欲求と収集欲求から犯行に及んだ」とした。しかし、こうした2回目の鑑定結果はいずれも採用されなかった。二審段階では、新たな鑑定は行われなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY200601170259.html
宮崎勤被告 最高裁判決 覚めぬ夢命の清算 罪の意識見えず
「17年前良い事した」
東京と埼玉で四つの幼い命が次々と奪われた幼女連続誘拐殺人。最初の女児殺害から十七年余りを経て、十七日、宮崎勤被告(43)は最高裁の死刑判決を受けた。「覚めない夢の中でやったような感じ」と告白した初公判。「法廷は晴れ舞台」と言い放った控訴審。拘置所生活では幻聴を訴え、最後まで罪の意識は見せなかった。子供を標的にした残忍な犯罪が各地で相次ぐ中、「原点」となった事件に対する「最後の裁き」。どうしたら悪夢を絶てるのか、重い問い掛けは続く。
「全世界に配信してください」「無罪です」―。判決の直前、宮崎勤被告は東京拘置所から共同通信に手紙を寄せた。被告は逮捕後の拘置生活を「その日その日を送っていました」と説明。十七年前の事件を「良いことをしたと思います」と振り返ってみせた。
最後に公の場に現れたのは二〇〇一年六月、東京高裁での判決公判。弁護人によると当時小太りだった被告の体重は現在十キロ近く減り、複数の声が「つめをはがすのはわたしにやらせろ」などと虐待の相談をする内容の幻聴と不眠を訴え、向精神薬の服用を約十年間続けているという。
拘置所ではほとんど面会に応じない一方で、不特定多数の人との文通は盛ん。月刊誌「創」(創出版)に寄せた手紙は一審判決前から二百数十通となり、その一部が著書として出版された。
今年一月号では、奈良の小学一年女児誘拐殺人で公判中の小林薫被告(37)が「第二の宮崎勤として名前が残ってほしい」と供述していたことに言及。「精神鑑定も受けずに、『第二の宮崎勤』は名乗らせません」と書き、外の社会で起きている出来事への関心もうかがわせた。
同誌の篠田博之編集長によると、宮崎被告はラジオで情報を得ており、流行歌手などの知識もあるが「興味の中心は昔のアニメやテレビ番組。逮捕前から時間が止まっている」(篠田氏)という。
著書に「もっともっと有名になりたい」と書いた宮崎被告。二月には創出版から二冊目の著書が出る予定だ。共同通信への手紙では、第三者の協力で「電子出版」したというインターネット公開の画集についても触れ、記事の配信先を「特にサウジアラビア王国、イギリス、オランダはお忘れなく」と指定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060117-00000071-nnp-kyu
あれから、もう17年も経つのか。。。
あの当時、zaraは子供を持つような年齢ではなかったが、
今思えば、死刑は当然。
この事件が影響して、起きた事件も、きっと多かろう。。。
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