与野党が次期衆院選の「前哨戦」と位置づけた静岡県知事選が5日投開票され、民主、社民、国民新3党が推薦した静岡文化芸術大前学長、川勝平太氏(60)が自民、公明推薦の前自民党参院議員、坂本由紀子氏(60)ら3人を破り初当選した。与党は4月以降、名古屋、さいたま、千葉の政令市長選3連敗に続く主要地方選の敗北。12日投票の東京都議選に関し毎日新聞が4、5日に実施した世論調査でも民主党が第1党に躍進する勢いをみせており、与党内では衆院解散・総選挙の先送り論がさらに強まっている。
◇静岡県知事選確定得票数◇
当 728,706 川勝 平太=無新<1>[民][社][国]
713,654 坂本由紀子=無新[自][公]
332,952 海野 徹=無新
65,669 平野 定義=共新
【略歴】川勝平太(かわかつ・へいた)60無 新<1>[元]静岡文化芸術大学長[歴]国際日本文化研究センター教授▽早大院
◇強まる解散先送り論
麻生太郎首相にとっては内閣支持率の低迷で「麻生降ろし」の動きが強まる中、静岡県知事選と東京都議選を乗り切って衆院解散・総選挙に踏み切りたいところだった。しかし、先月18日の知事選告示後、自身の「(解散は)そう遠くない日」発言などにより閣僚・党役員人事をめぐる与党内の混乱を招き、選挙戦に水を差した。民主党側は元参院議員の出馬で支持層の分裂懸念を抱えていただけに、それでも坂本氏が敗れたことで、麻生首相の責任論が与党内で出るのは必至だ。
自民党の細田博之幹事長は5日夜、東京都内で記者団に対し「非常に残念な結果。(坂本氏に)これだけの支持があったのだから(衆院選も)頑張らないといけない」とコメント。衆院解散時期への影響については「よく分からない。首相に聞いてみないとね」と述べるにとどめた。
同知事選は、4期務めた石川嘉延前知事が静岡空港の立ち木問題で辞職したのに伴い行われた。過去の知事選では空港建設の是非が繰り返し問われたが、6月に開港したことで政策上の際立った争点がなくなり、衆院選の行方を占う「自公対民主」の与野党対決に注目が集まった。投票率は61.06%(前回44.49%)と有権者の関心も高かった。
民主党は、京都府出身で、出馬表明が告示2週間前と出遅れた川勝氏の知名度不足を補おうと、鳩山由紀夫代表や菅直人代表代行、岡田克也幹事長ら「党の顔」が入れ替わり静岡県入り。鳩山氏は「一足先に静岡で『脱官僚・天下り』の社会を作り出そう」と繰り返し、衆院選で民主党が目指す政権交代と、16年続いた官僚出身の前知事県政からの転換を重ね合わせる訴えを展開した。同党の元参院議員、海野徹氏(60)との候補者の一本化には失敗したが、「純粋無所属」を掲げる海野氏に対し、川勝氏は「民主党」を前面に押し出し、全国的な民主党への追い風に乗って無党派層にも浸透した。
対する坂本氏はポスターに「自民党」と印刷せず、政党色を薄める戦術をとった。細田幹事長や古賀誠選対委員長ら自民党幹部は街頭演説はせず、県内の支持団体を回るなど水面下の組織票固めに徹した。代わって野田聖子消費者行政担当相、小池百合子元環境相ら知名度のある女性議員が応援に入り、「唯一の女性候補」を訴えたが届かなかった。
共産党は新人の平野定義氏(59)を公認候補として擁立したが、出馬表明が告示8日前と出遅れたことなどが響いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20090705-00000069-mai-pol
選挙:静岡県知事選 変化訴え川勝さん 自民ブレーンから転身
自民、民主の両党が最終盤まで激しく競り合った静岡県知事選を制したのは、告示2週間前に出馬表明した民主など推薦の川勝平太さん(60)だった。2年前に静岡文化芸術大(浜松市)学長に就いたが、出身は京都。県内での知名度は高いとは言えず、「落下傘候補」との批判もあったが、「変化」を待望する世論のうねりが川勝さんを押し上げた。
当選確実の報を受けた川勝さんは5日午後11時25分、JR静岡駅近くの選挙事務所へ。出馬表明当日の6月5日まで学長を務めた静岡文化芸術大の学生から贈られた「平太、立つ」などの寄せ書きがある青いTシャツを手に、感無量の表情で支持者とがっちり握手。傍らには、出馬の決意を聞いて「ショックで寝込んだ」という妻貴美さん(62)がぴったり寄り添った。
マイクを手に、まずは対立候補3人の健闘をたたえた後、「380万人の県民のために身を粉にして、静岡が日本の理想郷になるように身をささげるつもりです」と、県政への思いを語った。
選挙期間中は政権与党との対決姿勢を鮮明にしつつ、「天下り、二重行政といった無駄を点検し、徹底した行政改革を進めていく」などと訴えてきた。
早稲田大政経学部から大学院を経て、英オックスフォード大へ進んだ経済学者。持論の「富国有徳」に共鳴した故小渕恵三首相のブレーンとして名をはせ、安倍晋三内閣では教育再生会議のメンバーを務め、自民党政権とのかかわりの深さで知られた。
だが、自民推薦で官僚出身の坂本由紀子さん(60)との違いを鮮明にするため、民主県連が民間人擁立にこだわり、川勝さんに白羽の矢を立てた。当初は出馬を否定したものの、口説き落とされる形で一転して「身をささげる相手が大学から県民になった」と出馬の決意を明らかにした。
麻生政権の迷走ぶりが深まる中、民主は鳩山由紀夫代表をはじめ党幹部が続々と県内を訪れ、国政選挙と見まがうほど政権交代の必要性をアピールし、川勝さんも呼応して「日本が変わる前に、静岡から変えよう」と訴えた。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/
20090706ddm041010044000c.html
何よりも良かったのは、投票率がグンッと上がったこと。
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