国連人道問題調整事務所(OCHA)は9日、パレスチナ自治区ガザ地区のガザ市近郊のザイトゥン地区で5日、イスラエル軍が約110人のパレスチナ人市民を1軒の住宅に集めた上でそこに砲撃を行い、約30人が死亡したと発表した。負傷者が運び込まれた同市のシーファ病院は死者数を32人としている。
◇国連機関は非難
OCHAは住宅内にいた半数は子供だったとし砲撃を非難、同病院の救急医療部長も「虐殺だ」と非難している。イスラエル軍は毎日新聞の取材に対し「情報を持っておらず、調査する」とコメントしている。
OCHAによると、イスラエル軍は地上侵攻を開始した3日夜から7日にかけてザイトゥン地区全域で集中的な砲撃を行っていた。その間、救急隊の同地区入りを妨げた。
砲撃から生き残った主婦、オーラさん(29)が、ガザ市在住の毎日新聞助手に語った話によると、複数のイスラエル兵が4日朝、ザイトゥン地区の一角に固まって住む市民100人以上を1軒の住宅に集め、「動くな。何もするんじゃない」と言い残し、立ち去った。
ところが5日朝、戦車が住宅を砲撃、1発は住宅を直撃し、もう1発は敷地内に着弾した。オーラさんの子供6人のうち2人は死亡。オーラさんと夫は、負傷した子供たちを抱きかかえ外へ避難したという。
赤十字国際委員会は7日、3時間の攻撃停止時間のうちに同地区に入り、3軒の住宅で15体の遺体を発見、負傷者18人を含む生存者計30人を救出した。しかし、同地区内には相当数の死傷者が取り残されたままとされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20090109-00000115-mai-int

【ガザ侵攻】バラク国防相“株”急上昇 イスラエルの「マッカーサー」
イスラエルで、バラク氏の人気が急上昇している。米国の第44代大統領に就任するバラク・オバマ氏ではない。イスラエル国防相エフード・バラク氏(66)=元首相=だ。パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻で多数の犠牲者を出し、国際社会から非難を浴びながらも、同氏が指揮する作戦への支持は揺らいでいない。
「生けるしかばね−」。米紙ニューヨーク・タイムズは最近、ガザ侵攻前に人気低迷にあえいでいたバラク氏をこう形容した。いま選挙が行われたら、どの党が何議席を得られるかを調べる世論調査では、侵攻直前、同氏の与党労働党は8議席(総議席120議席)。保守野党リクード(30議席)、保守与党カディマ(20議席代)に遠く及ばず、来月の総選挙で惨敗が予想されていた。だが最近は16〜18議席と倍増し第2党の勢いだ。
バラク氏は首相就任時、和平路線を他党のどの党首よりも強く打ち出し、結局は失敗。首相の座も追われた。今回も、国民の目に同氏は当初、“当時のバラク氏”にしか見えなかった。
だが、ハト派体質ながら、米国ばりの「衝撃と畏怖(いふ)」(同紙)作戦でハマスを猛然と追い詰める姿勢は根底から印象を覆した。党員は「イスラエルの“マッカーサー”」とまで語る。
侵攻支持は、国民の声に端的に表れている。ある精肉企業の幹部はハマスからロケット弾が来る南部ズデロトの工場に「連帯を示すため本社からあえて激励の人間を送った」と気丈な様子を見せる。
国内では確かに、「せわしない喫煙者のしぐさをみても、社会が神経質になっているのが分かる」=自営業ダニエル・アラジ氏(56)との声もある。だが、アラファト自治政府前議長を監禁した7年前の大規模侵攻時のような軍事作戦反対の合唱は起きていない。
自軍にも犠牲者を出して軍に厭戦(えんせん)の空気が一部にないわけでもない。だが、アルゼンチン移民の故・アミット・ロビンソン軍曹の親類が見せた気丈な姿勢は、困難な戦いを完遂すべきとの国民の声を代弁する。
国民から侵攻を支持される限り、ハマス封じ込めの初期目標を完遂したいのは当然の成り行きで、停戦に慎重な理由もここにある。
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/
090109/mds0901092134007-n1.htm

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