Microsoftへの身売りに代わる選択肢を模索するYahoo!が、News Corp.と交渉している。MySpaceなどをYahoo!のオンライン事業と統合する可能性がある。
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米News Corp.と米Yahoo!が、News Corp.が所有するMySpaceなどのオンライン資産とYahoo!を統合することについて話し合っている。この件を知る筋が伝えた。
この交渉の目的は、Yahoo!がMicrosoftの一方的な買収提案を避けるのを支援することにある。Microsoftは当初、446億ドルを提示していた。現在交渉中の条件は、News Corp.がYahoo!株を購入するというもので、20%を超える株式を取得する可能性がある。
交渉の内容は、両社が過去18カ月間何度か検討してきた提携のバリエーションの1つだ。これにはNews Corp.からの資金提供も含まれる。
だがこれまで、両社の交渉はMySpaceの評価額をめぐって意見が折り合わず、物別れに終わっていた。この評価額は、News Corp.が取得するYahoo!の株数に影響する。News Corp.(Wall Street Journal発行人のDow Jonesの親会社)はMySpaceの評価額を60億〜100億ドルと主張する可能性が高いと情報筋は言う。この交渉はここ数日、TechCrunch やSilicon Alley InsiderなどのWebサイトで報じられた。
交渉がまとまれば、Yahoo!は独立を保ちつつ、幅広いインターネット資産と広告収入の機会に対する大きな支配権をNews Corp.に渡すことになる。MySpaceに加え、News Corp.はビデオゲームサイトIGN、映画レビューサイトRotten TomatoesなどのWebサイトを有している。WSJ.comとFoxNews.comは、両社が交渉中のオンライン事業統合の対象ではない。
それでも、Yahoo!にとってはMicrosoftへの身売りが最も可能性が高いシナリオのようだ。Microsoftは提示額を引き上げる可能性が高い。同社は、Yahoo!買収を実現するために「あらゆる必要な手段を追求する」と述べている。株主に直接働きかける可能性もある。
だが、Yahoo!は積極的に別の選択肢を模索している。News Corp.はMicrosoftが買収提案を最初に発表した日から、投資会社と連絡を取っているとこの件を知る筋は伝えている。News Corp.は当初、提携を進めることに積極的でなく、Yahoo!取締役会が関心を持っているという兆候を待っていたと別の情報筋は話している。
Yahoo!は2月11日に、同社を「著しく過小評価している」としてMicrosoftの買収提案を拒否し、新たな買収希望者にチャンスを残した。
News Corp.のルパート・マードック会長は最近の電話会見で、Yahoo!を丸ごと買収する可能性は否定した。MySpaceとYahoo!株の交換の可能性について、同氏は「時期は過ぎてしまったと思うが、分からない」と語った。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/14/news029.html
何だか複雑な話になってきましたよ。
ただ、先日出たMSの提示と、その後出てきたYahoo!側の吊り上げ。その中間で手が打たれるんじゃないかとの観測も。。。
ニューズ・コーポレーション
(英文名称:News Corporation Ltd.)とは、タイムズ・20世紀フォックス・FOXテレビジョンなど大手新聞、テレビ、映画会社などを傘下におさめるオーストラリア発祥の世界的な複合メディア企業である。1986年にFOXテレビジョンを設立した主要株主のルパート・マードックが代表取締役をつとめている。
ニューズ・コーポレーションはオーストラリアのアデレードで1979年に設立された。オーストラリア証券取引所 (ASX) 、ニューヨーク証券取引所に上場しているほか、「主に英国以外で上場している海外会社(secondary listing)」としてロンドン証券取引所に上場している。2004年11月12日に、株主の多数決によりアメリカ合衆国デラウェア州で会社を再設立し、本拠をオーストラリアからアメリカ・ニューヨークに移している。
ニューズ・コーポレーションの本部はニューヨークの六番街(アベニュー・オブ・アメリカス)の、ロックフェラー・センター内にある。
歴史
ニューズ・コーポレーションは1979年、ルパート・マードックがニューズ・リミテッドの持株会社として設立した。ニューズ・リミテッドは、ルパートが父である新聞王サー・キース・マードックの死後、1952年に受け継いだ遺産を元手に創立した会社である。相続税の支払などで父のメディアグループはばらばらになり、ルパートの受け継いだ資産のうち主なものはアデレードの新聞、アデレード・ニュース(ザ・ニューズ)であったが、ニューズ・リミテッドはその後数年でオーストラリアの主要都市の新聞を買い取って拡張を続けていった。彼の経営手法は、赤字を出すなど財政基盤の弱い新聞を買収し、過激な経営強化と劇的な編集方針転換、ライバル紙との戦争開始といった方法で財政を立て直すことにあった。こうして得た豊富な資金を、彼は更なる買収に使用していった。
1964年には首都キャンベラでオーストラリア初の全国紙ジ・オーストラリアンを創刊、マードックはクオリティ・ペーパーの発行人として政治的影響力を強めるようになった。1972年にはシドニーのデイリー・テレグラフを買収、ニューズ・リミテッドをオーストラリアの三本の指に入るメディアグループへと成長させた。オーストラリア国外では、1969年に経営が傾いていたロンドンの新聞ザ・サンを買収、これを扇情的なタブロイド紙に変えて成功を収めた。1970年代にはニューズ・リミテッドはロンドンやニューヨークの雑誌や新聞に手を伸ばせるほどの勢力となり、1979年にはグループを新持株会社ニューズ・コーポレーションのもとに再編した。ニューズ・リミテッドは当初、オーストラリア労働党を支持する紙面づくりを行っていたが、1975年を境に自由党支持に転向し、イギリスでも労働党から保守党支持に転向した(これは新保守主義 (アメリカ)に極めて近い)。以後、グループは政治的には保守系を支持する論調を張っている。
1981年、ニューズ・コーポレーションはイギリスの名門紙タイムズを買収、ザ・サンなどとともにイギリスの子会社ニューズ・インターナショナルの傘下に置いた。1980年代半ばにはロンドン東部郊外のワッピングに大規模な新聞印刷工場を建設したが、これに反対する印刷組合との間で激しい衝突を起こしている。
マードックは1973年にサンアントニオ・エクスプレスニュースを買い取り、アメリカにおける最初のメディア買収を行った。その後すぐスーパーマーケット売りのタブロイド紙・ナショナル・スターを創刊、1976年にはタブロイド紙ニューヨーク・ポストを買収した。1981年には映画会社20世紀フォックスの半分を買収、1984年には残りの持分も買収した。
1985年には放送局グループのメトロメディアを買収、これがABC、NBC、CBSの三大ネットワークに続く合衆国第四の全国放送網の立ち上げの端緒となった。同年9月4日にマードックはアメリカの市民権を得て帰化し、合衆国国民のみがアメリカのテレビ局を所有できるとする法的要件を満たした。翌1986年にメトロメディアは営業を終え、FOX ブロードキャスティング・カンパニーが設立された。単に「FOX」の名で知られるこのネットワークは当初96局の放送局で全米の80%の世帯をカバーしていた。若者向けの路線や「コップス」などの実録番組で人気を博し、1993年にはCBSからNFL中継を引き抜くなどしたが全米での市場シェアは限られていた。1990年代半ば以降、全米各地の大手の放送局網を買収し、2000年の買収によって全米の96%以上の世帯をカバーし、三大ネットワークに並ぶ規模となっている。
1987年にはかつて父が所有し本拠としていたオーストラリアのザ・ヘラルドとウィークリー・タイムズの買収についに成功し、父のメディア王国を取り戻した。しかし1991年にはニューズ・コーポレーションが抱えた負債が膨らみ、マードックは1980年代半ばに買収したアメリカの雑誌事業の多くの売却に追い込まれた。この原因は、の大半はマードックが作ったイギリスの衛星放送局スカイ・テレビジョンが放送開始後数年間で巨額の負債を出したことであり、彼はこれまで同様に他の事業の収益で新規事業の穴を補填しようとしたが負債額が多すぎ限界があった。1990年、ライバル社のブリティッシュ・サテライト・ブロードキャスティングをマードック側の条件によってスカイ・テレビジョンと合併させてブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング(BスカイB)を成立させたことで補填を止めたが、この後遺症が1991年の事業売却につながっている。
1995年、アメリカ連邦通信委員会(FCC)は、オーストラリアを本拠とするマードックのニューズ・コーポレーションがFOXテレビを所有することは違法だと主張し、FOXテレビは精査の対象となった。しかしマードック寄りだったFCCは、マードックがFOXテレビを所有することは公衆の利益にかなっていると述べている。同じく1995年、ニューズ・コーポレーションは大手電話・通信会社のMCIコミュニケーションズと共にインターネットにニュース・ウェブサイトを立ち上げると発表した。1995年には他にも保守系ニュース雑誌「ザ・ウィークリー・スタンダード」の創刊、オーストラリアでの有料放送「Foxtelペイ・テレビジョン・ネットワーク」創設などが続いた。
1996年にはニュース専門の24時間放送ケーブルテレビ放送局・FOXニュースを設立し、CNNのシェアに挑戦した。2000年代にはFOXニュースは「最も観られているケーブル・ニュース・チャンネル」を称するほど成長し、これには2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降の不安な世相に愛国的報道がマッチした影響が強い。2004年の視聴率調査ではFOXニュースはケーブルニュース番組の視聴率トップ10のうち9番組を擁するまでになり、CNNを引き離している。
1999年、ニューズ・コーポレーションは、カイリー・ミノーグやガービッジを擁するオーストラリアの大手インディペンデント・レコード会社マッシュルーム・レコーズの半分近くを買収、ニューズ傘下のフェスティバル・レコーズと合併させフェスティバル・マッシュルーム・レコーズ(FMR)を設立し、オーストラリアの音楽業界における所有率を高めた。FMRはマードックの息子、ジェームズ・マードックが経営している。
2003年末、ニューズ・コーポレーションはアメリカ最大の衛星テレビ局・ディレクTVを経営するヒューズ・エレクトロニクス(ハワード・ヒューズの会社の後身。この後「ディレクTVグループ」に社名変更)の株式の34%を60億ドルでゼネラル・モーターズから買収し、傘下におさめたが、2006年末、リバティメディアに譲渡することで合意している(後述)。
2007年、ニューズ・コーポレーションはウォールストリート・ジャーナルの発行元である出版社・ダウ・ジョーンズに対する買収を進めた。ウォールストリート・ジャーナル社員や他の経済メディアの間からは、ウォールストリート・ジャーナルが大衆路線のニューズ傘下に入ることに対する懸念の声が噴出したが、1903年にダウを買収したクラレンス・W・バロンの子孫でダウ社に影響を持つバンクロフト家との間で買収についての合意がなされた。買収額は56億ドルと見られている。
株式
2005年8月の時点で、マードックとその家族はニューズ・コーポレーションの株式の29%を所有しており、ルパート・マードックが会社を実効支配している。
ジョン・マローンが率いるリバティメディアは、1999年にFox/Liberty Network(FOXスポーツネットやFXを運営)の持ち分と引き替えにニューズ・コーポレーション株式8%を取得、2004年にはメリルリンチから株式を取得、17%まで所有比率を引き上げたが、ニューズ・コーポレーション側の同意なく行われたためポイズンピルを発動していた。結局、2006年末、リバティメディアが保有していたニューズ・コーポレーション株式16.1%とニューズ・コーポレーションが保有していたディレクTVグループ株式38.5%およびFOXスポーツネット加盟局3局などを交換することに合意した。
サウジアラビアの王子でありキングダム・ホールディング・カンパニーを率いる投資家、アルワリード・ビン・タラル・アル・サウードは6%から7%の株を持っているとされる[1]。
日本での活動
日本では1996年にソフトバンクと組んで旺文社所有のテレビ朝日の株式を取得したが、朝日新聞社の反発にあい売却した。
後にソフトバンクと共同でデジタル衛星放送会社のジェイ・スカイ・ビー(JスカイB)を設立(のちにソニー、フジテレビジョンも加わる)、JスカイBは1998年にパーフェクTV!を運営する日本デジタル放送サービス(現在のスカイパーフェクト・コミュニケーションズ)と合併し、スカイパーフェクTV!(スカパー!)のスカイサービスとなる。
また、1996年にはJスカイBへの番組供給会社としてスカイエンターテイメント(現在のジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング(J SPORTS))に出資。1998年にはニューズ・ブロードキャスティング・ジャパンを設立。最大10チャンネルを運営していたが、利用者の伸び悩みからFOXチャンネル・ナショナルジオグラフィックチャンネルを残して撤退。スカパー!やJ SPORTS、日本映画衛星放送、スペースシャワーネットワーク(Channnel [V]事業を同社に承継した際に9.9%の株式を取得)の株式は他社に売却した。
近年になって再びチャンネル数拡大の動きがあり、FOXlife HD(CATV向けHDTVチャンネル)、サスペンスシアター FOXCRIMEを開局。2007年4月にはIMAGICA TVよりホラーTVの運営を継承(同年10月、「FOXムービー★SF&ホラー」に名称変更)した。
関連企業
出版
* ハーパーコリンズ
* ReganBooks
* Zondervan
新聞
* オーストラリアの新聞
o ザ・ヘラルドサン(ビクトリア州)
o デイリー・テレグラフ (ニューサウスウェールズ州)
o The Courier-Mail (クイーンズランド州)
o The Advertiser (南オーストラリア州)
o The Mercury (タスマニア州)
o The Sunday Times (西オーストラリア州)
o Northern Territory News (ノーザンテリトリー)
o ジ・オーストラリアン (全国紙)
* イギリス の新聞 (News International Ltd.)
o タブロイド紙 (News Group Newspapers Ltd.)
+ ザ・サン
+ サンデータイムズ(週刊、日曜紙) The Sunday Times
+ ニュース・オブ・ザワールド
o 一般紙 (Times Newspapers Ltd.)
+ タイムズ
+ The Times Education Supplement
+ The Times Literary Supplement
* アメリカ の新聞、雑誌
o ニューヨーク・ポスト
雑誌
* InsideOut
o SmartSource
o TVガイド(発行元であるジェムスターテレビガイド社の株式を4割程度保有)
o Weekly Standard
音楽
* Mushroom Festival Records
o Festival Records
* MySpace Records
スポーツ
* ナショナル・ラグビー・リーグ(National Rugby League) オーストラリアおよびニュージーランドのラグビーリーグ、50%保有
映画・テレビ制作
* 20世紀フォックス、映画会社
* フォックス・サーチライト、インディーズ系映画会社
* Fox Television Studios
* Fox Studios Australia シドニーにある映画撮影スタジオ
* Fox Studios Baja メキシコ、バハカリフォルニア州のロザリトにあるスタジオ
* Blue Sky Studios
* Fox Entertainment Group
テレビ
* FOXテレビ アメリカのテレビネットワーク。
* My Network TV アメリカのテレビネットワーク。
* Fox Television Stations Group FOXテレビの放送局を所有・管理するグループ。
* bTV ブルガリアのテレビネットワーク。
* b1TV ルーマニアのテレビネットワーク、S.C. NEWS ROMANIA S.A.との共同事業
* Fox Televizija セルビアのテレビネットワーク
* ANTV インドネシアの民放テレビ局
* TGRT トルコの地上波テレビ局
* Imedi Media Holding グルジアのラジオ・テレビ局(部分所有)
衛星放送
* BスカイB イギリス
* Foxtel オーストラリア
* DirecTV Group 南北アメリカ
* Sky Italia イタリアの衛星テレビ局
* スターテレビ アジア全域の衛星テレビ局
* Tata Sky インドの衛星テレビ局(タタ財閥との共同事業、20%保有)
ケーブルテレビ局
* FOXニュース 24時間ケーブルニュース・チャンネル
* FOXスポーツネット 地域単位のスポーツを放送するチャンネル。全国系とも繋がっている。「FOXスポーツ・サウスウエスト」、「FOXスポーツ・ベイエリア」など。
* Fox Soccer Channel サッカーに特化した、北米のデジタルケーブルネットワーク。Fox Sports World として北米以外で行われるスポーツの放送を広く行っていたが、2006年以降はサッカーのみとなり名も変えている。
* Fox Sports en Español 北米向け、スペイン語によるスポーツチャンネル。ヒスパニック系向けのラインナップも。
* FOXカレッジスポーツ 大学スポーツ専門チャンネル
* FOXムービーチャンネル 20世紀フォックスの映画ライブラリから選んだ映画を専門に放送するチャンネル。
* FOXリアリティ リアリティ番組の専門チャンネル
* FX Networks 他のチャンネルで放送された番組の再放送を実施。最近は自局制作も行う。The Shieldはエミー賞を受賞。
* ナショナルジオグラフィックチャンネル
* スピードチャンネル
* Sky One イギリスBスカイBの総合チャンネル
* Sky News 24時間ニュースチャンネル
* Sky Sports スポーツチャンネル
* Sky Movies 映画専門チャンネル
* Sky Box Office オン・デマンドによる映画専門チャンネル
インターネット
* MySpace - ソーシャル・ネットワーキング・サービス(インターミックス・メディアの子会社/インターミックス・メディア社買収により入手)
* Grab.com - ゲーム等(インターミックス・メディアの子会社/インターミックス・メディア社買収により入手)
* IGN Entertainment - インターネット娯楽ポータルサイト (IGN、GameSpy、Rotten Tomatoes、Askmen.comを含む)
* News.com.au - オーストラリア向けニュースサイト
* What if Sports.com
* Scout.com
* Sibeliusmusic.com
その他
* NDSグループ - Conditonal access technology
2005年6月30日までの一年間の収益は238億5,900万ドルであった。これはニューズ・コーポレーションが少数派株主である事業(グループの中核事業である衛星放送ディレクTV、およびBスカイBを含む)からの収入は含まない。グループの売上の約70%はアメリカにおけるビジネスから上がっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%
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ルパート・マードック
(Rupert Murdoch、本名Keith Rupert Murdoch、1931年3月11日 - )は、メディア大手のニューズ・コーポレーションを所有することから世界的なメディア王と呼ばれる人物である。オーストラリア生まれで長年オーストラリアを拠点としていたが、1986年にアメリカでFOXテレビを創設した際に放送法の関係でアメリカに帰化し、アメリカ合衆国国民となっている。
経歴
彼のメディアグループの拡大の経緯については、ニューズ・コーポレーションも参照
オーストラリアのビクトリア州メルボルンに、1931年に生まれる。ジャーナリストであった父のキース・マードック伯爵はオーストラリアの名門社会の一員で、第一次世界大戦での報道で活躍し、当時のオーストラリア首相ビリー・ヒューズの個人的なアドバイザーでもあった。またメルボルンの新聞「ザ・ヘラルド」などを所有し、オーストラリア一政治的影響力の強い新聞社社長・メディア経営者となった。キースは1928年にエリザベス・ジョイ・グリーンと結婚し、息子ルパートと三人の妹をもうけた。キースはルパートの少年時代の不出来さに不満を持っており、息子が自分のあとを継ぐことを絶望視していた。ルパートは父には反抗的であったが、父の新聞王としての生き方に強い影響を受けており、その人生を模倣しようとしてきたといえる。母エリザベスは健在で、ルパートに今でも強い影響を持つ。
ルパートはメルボルン郊外のジーロングにある名門校ジーロング・グラマー・スクール(Geelong Grammar School)で学び、オックスフォード大学のウォーチェスター・カレッジへ進学し、学生新聞「チャーウェル(Cherwell)」で広告を販売していた。
1952年、父キースの急死によりルパートは学業半ばでオーストラリアに戻り、父の跡を継いでメディアグループのオーナーになろうとしたが、相続税を払った後にはザ・ヘラルドなどの主要な事業は残っておらず、アデレードの新聞「ザ・ニューズ(The News)」などがかろうじてルパートの手元に残った。ザ・ニューズの社長となったルパートは、アデレード近くで起きた少女殺人事件で逮捕されたアボリジニのマックス・スチュワートの冤罪と死刑反対を主張し大キャンペーンを行った。結果スチュワートは冤罪が認められ釈放され、ルパートは大いに名を上げたが、このキャンペーンの実際の功労者は編集長のローハン・リヴェットであった。
マードックはザ・ニューズ紙をもとに持株会社ニューズ・リミテッドを創立し、オーストラリア各地の新聞を買収して1970年代にはオーストラリア有数のメディア・グループへと成長させた。1964年にはオーストラリア初の全国紙「ジ・オーストラリアン」を発行し、政治的影響力も高めている。また1969年のロンドンのザ・サン買収をはじめ、1970年代には英米各地の新聞を次々買収し、1979年に現在の持株会社、ニューズ・コーポレーションを設立した。
1980年代にはイギリスの名門紙タイムズ、アメリカの映画会社20世紀フォックスの買収、アメリカでのテレビ・ネットワークFOXの設立など事業を拡大し、その経済力・政治的影響力は世界規模に拡大している。1987年にはかつて父が所有し本拠としていたザ・ヘラルドとウィークリー・タイムズの買収についに成功し、父のメディア王国を取り戻した。
1970年代半ばまでは、ルパート・マードックのグループ各紙はオーストラリア労働党やイギリス労働党支持だったが、その後はオーストラリア自由党やイギリス保守党支持に回る。政治的には保守を代表しているとされる。
人物
マードックはニューズ・コーポレーションの株主、代表取締役と言う立場でテレビや新聞、映画、雑誌、音楽産業、インターネットなどを中心とした世界に散らばるメディア企業を率いている。一般的に傘下のメディア企業が親米・親イスラエルなどの姿勢をとり、これまでロナルド・レーガンやマーガレット・サッチャー、ジョージ・ウォーカー・ブッシュといった政治家を支持してきたため、マードック本人も保守主義者だと言われている。
しかし、彼は1975年までは左派であった。その後は保守に転向する。但し、イギリスでは労働党のブレアが政権に就くと、これまでの保守党支持を翻して労働党支持を表明したり、オーストラリアでも労働党党首を支持しており、チベット亡命政府指導者のダライ・ラマ14世を攻撃するなど親中派であること、最近ではブッシュの支持率の低迷からヒラリー・クリントン支持に回るなど、風見鶏的な姿勢も目に付く。本人は自分自身を「リバタリアニズムの信奉者」だとしている。[2]
自身が所有するFOXネットワークの人気番組で、様々な欧米の有名人が本人役でゲスト出演することで知られる「ザ・シンプソンズ」においては「わしが世界征服を企む悪のメディア王、ルパート・マードックじゃ〜!」というセリフを喋った事もあり、ユーモアには一定の理解を示す人物(シンプソンズのスタッフをはじめ、FOXネットワーク等の関係者には民主党支持のリベラル派で反マードックを表明する者も少なくないにもかかわらず、である)。
私生活
彼はこれまでに3回結婚している。1956年にパトリシア・ブッカーと結婚し一男(プルーデンス・マードック)をもうけたが1967年に離婚した。この結婚に関しては彼は多くを述べていない。同年、社員でエストニア移民出身の若い女性、アンナ・トルフと結婚し、エリザベス(1968年生まれ)、ラクラン(1971年生まれ)、ジェームズ(1972年生まれ)の二男一女をもうけている。1969年、すでにメディア王となりイギリスに乗り込んでいた彼の資産を狙ってアンナ夫人の誘拐が企てられたが、誘拐犯はまちがえて重役のアリック・マッケイの夫人マリエルを誘拐し殺害してしまった。[3] [4]
アンナ夫人とは1999年に離婚し17億ドルにのぼる慰謝料を支払った。その半月後、当時70歳のマードックは当時30歳のウェンディー・デン(ケ文迪、共産党政権下の1969年徐州生まれ、広州で育ち米国に留学したあと香港のスターテレビの副社長を務めていた)と結婚している。ウェンディーとの間にはグレースとクロエの二女が生まれている。
エリザベス、ラクラン、ジェームズの三人はそれぞれニューズ・コーポレーション内の重役となり父の後継者の座を争ったが、次男ジェームズを除く二人はすでにグループを離れ独自のビジネスを進めており、ジェームズが後継者とみなされている。エリザベスは一度離婚し、英米を中心に活動するメディアグループ「フロイド・コミュニケーションズ」の創設者でジークムント・フロイトの曾孫にあたるメディア界の神童・マシュー・フロイド (Matthew Freud) (1963年生まれ)と結婚している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%91%E3
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