かつて庶民の魚として、誰もが口にした鰯(いわし)が“高級魚”となって久しい。水揚げ量の激減に伴い、今月、東京・築地市場では特大サイズのマイワシが1匹あたりに換算して約1200円という高値で取引された。
スーパーなどの店頭にも並ばない日が多くなり、イワシ料理専門店も「採算以前に入荷できないのではどうしようもない」と、閉店を余儀なくされるところも出ている。
25日の同市場では、今月16、23日に続き、マイワシが、1キロあたり5775円の最高値をつけた。1匹約200グラムで、換算すると約1155円。春先から入荷量が伸び悩んでおり、同じ時期、1キロあたり2625円のキンメダイの2・2倍にあたる。
農林水産省によると、マイワシの漁獲量は1988年の約448万トンをピークに減り続け、昨年は約2万8000トンにまで激減。中央水産研究所は「88年からの4年間、冬場の水温が高くなるなどの気候変動があり、稚魚の生き残りが難しくなったため」と分析する。
最盛期の89年に年間53万5000トンを水揚げした鳥取県・境港でさえ、01〜03年はゼロに近い状態だった。同県水産試験場は「巻き網でほかの魚に交じって取れる程度。たくさん取れたころはハマチの養殖のエサにしていましたが……」と、振り返る。
「いろいろ工夫してきたけれど……。さすがにギブアップです」。東京・新橋のイワシ料理店「長屋」の店主柴山裕行さん(57)は、ため息交じりに話した。今月いっぱいで、本店近くの支店を閉める。
83年に店を開いたころはマイワシが豊富に取れ、仕入れ値も1キロ140〜200円。しかし、今年は高いもので5000円台も珍しくなく、入荷できない週もある。「お客さんに新鮮なイワシを味わってもらってこそ、やりがいを感じる。2店では負担が大きい」と、本店に専念することにした。
「コープとうきょう」(本部・練馬区)でも、仕入れは減少傾向にある。「1匹100円前後で売っていた時期もありましたが、3〜4年前からは店頭に並ばない日も多くなった」と広報担当者は話す。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060525i1w7.htm
イワシの漁獲高は数十年周期で大きく変動するらしい。
グラフから考えると、再びイワシが庶民の味に戻ってくるのは30年後くらい?
クジラの頭数が増えたためっていう方もいますね。
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