総研を重点捜索、捜査員100人以上を投入 建物の安全性を揺るがす耐震強度偽装の発覚から30日余。警視庁と神奈川、千葉両県警の合同捜査本部は20日、一斉捜索により「疑惑の構図」の解明に乗り出した。
捜査本部は、捜索に動員した約500人の捜査員の5分の1以上を、24件の偽装ホテルの開業指導に携わったコンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」(東京都千代田区)と同社関連会社に投入。総研グループと、「木村建設」(熊本県八代市、破産)が果たした役割の解明が真相究明のカギを握ると見て、重点的に捜査を進める。
千代田区平河町の総研本社に、捜査員約100人がマイクロバスで到着したのは午前8時半過ぎ。午前9時ごろには、関連会社が入居する同区三崎町の「総研水道橋ビル」にも、段ボールの束を抱えた捜査員約30人が入っていった。
5階建ての同ビルには、木村建設の子会社で、総研が「関連会社」と説明している「平成設計」(破産)が入居。このほか総研の役員が代表取締役を務める建築資材輸出入「エス・ジー通商」や、内河健・総研所長(71)が役員を務めるホテル企画運営会社「総研ビー・エイチ企画」などの関連会社も入っている。
総研をめぐっては、四ヶ所猛・チーフコンサルタントが、愛知県内でのホテル建設に際し、設計元請けの平成設計に対し、メモで具体的な数字を示して柱の鉄筋量を減らすよう促したことなどが分かっている。20日の捜索では、
福岡市の四ヶ所・チーフコンサルタントの自宅も対象となった。
姉歯秀次・元1級建築士(48)は国会の証人喚問で、鉄筋減らしの指示は木村建設側だけから受けたと証言した。だが捜査本部では、これまで偽装が判明したホテル36件のうち7割近いホテルの開業指導をした総研の関与解明が焦点になると見ている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051220i105.htm?from=main1耐震偽造:全国注視の捜査着手 関係者にいかに切り込むか 耐震データ偽造の発覚から1カ月余り。全国注視の捜査が20日午前、幕を開けた。国土交通省の調査や国会での証人喚問、報道で、「マンション」と「ビジネスホテル」の2ルートでの偽造物件乱発の構図があぶり出された。コストダウンに名を借り、柱や壁に隠れている“骨格”である鉄筋量を削り込んだ面々と、ザルのように偽造行為を見逃していた、ずさんな検査体制。姉歯秀次・元1級建築士(48)を取り巻く関係者に、どこまで切り込めるか。それぞれの疑惑をまとめた。
■姉歯建築設計事務所(千葉県市川市) 東京都内の設計事務所から独立した姉歯氏が88年に開設。90年に千葉県に1級建築士登録。姉歯氏は国会で、偽造について「篠塚明・木村建設元東京支店長に圧力をかけられ、98年ごろから60件ぐらいやった。最初は『グランドステージ池上』だった」と証言している。
■総合経営研究所(総研)(東京都千代田区) 56年に個人でコンサルタントを創業した内河健社長が71年に設立。地主にビジネスホテルの開業を持ちかけ、経営指導する木村建設など中小ゼネコンに施工させる方法で、69年の第1号以来、238棟の開業にかかわった。
鉄筋量の抑制などコストダウンを売りにする一方で、施工業者に自社製建材の使用を課すなど、徹底した利潤追求主義で知られる。平成設計、建材輸入専門商社などでグループを形成する。
■イーホームズ(東京都新宿区、藤田東吾社長) 国指定確認検査機関。姉歯氏が偽造した構造計算書の見逃しは34件にのぼる。国交省の調べで、10階建て以上の98件の建物のうち、建築基準法で定められた審査手続きが確認されたものは2棟のみだったことも判明した。
■木村建設(熊本県八代市、木村盛好社長) 71年に設立。ホテル、マンションなどを手がける中堅ゼネコンだったが、偽造発覚後、破産手続きを開始。判明した偽造78件のうち、建築確認書類上の施工・設計は22件だが、東京や
大阪の中堅ゼネコンの名義を借りたりシノケンから丸投げされた物件も合わせると33件にのぼる。姉歯氏に直接、鉄筋量を減らすよう要求した。
■平成設計(東京都千代田区、木村ひとみ代表) 木村建設の子会社。ひとみ代表は木村社長の妻。総研と木村建設の意を受け、ホテル、マンションの両ルートで姉歯氏に構造計算を下請けさせた。姉歯氏自身も平成設計建築士の名刺を使用していた。
■ヒューザー(同、小嶋進社長) 偽造が発覚したマンション21棟の建築主。木村建設とのコンビが多くを占める。耐震強度が基準値の5割未満で解体予定の10棟は、国の救済対象となっている。「買い戻し」が住民に連帯保証を求めるものだったり、ファンド(
投資運用機関)から
資金を調達しようとするなど、補償策で方針を二転三転させ混乱させた。
■シノケン(福岡市博多区、篠原英明社長) 90年に設立。
賃貸物件の販売などを手がけている。偽造マンションでは、建築、設計、施工ともかかわっているが、実際は木村建設に設計・施工を委託。
■その他設計事務所 スペースワン建築研究所(東京都港区)▽エスエスエー建築都市設計事務所(同新宿区)▽森田設計事務所(同世田谷区)。いずれも小嶋社長と旧知の仲で、姉歯元建築士の元請けだった。
◇段ボール手に次々
全国一斉捜索は20日午前8時半ごろから次々と始まった。
千葉県市川市の姉歯氏の自宅兼事務所前には午前8時40分ごろ、姉歯氏と捜査員を乗せた車2台が横付け。約70人の報道陣が取り囲む中、自宅に入り、捜索が始まった。
東京都千代田区の総研本社前には同8時32分、マイクロバス2台が到着。捜査員約50人が6階建てビルへ次々に吸い込まれていった。女性社員の案内で、隣接する内河社長の自宅に約20人が転戦。鉄製門扉がゆっくりと開き、ベンツなど高級乗用車2台が見えた。近くの関連会社にも捜索が入った。同区の平成設計では同9時、捜査員約30人が段ボールなどを手に捜索に着手した。
新宿区の木村建設東京支店では、同8時50分から13人態勢で捜索。その1時間ほど前に、トレーナー姿で「近所迷惑なので取材は控えてください」などと報道陣に呼びかけていた篠塚元支店長のアパート自室にも捜査員5人が入った。
100人近い報道陣が集まったJR東京駅近くのヒューザー本社には同8時55分、捜査員約30人が到着。大田区の小嶋社長の自宅には、捜査員5人が入った。
新宿区のイーホームズでも同8時20分、捜索開始。藤田社長が立ち会った。港区の日本ERIにも約30人が同9時前捜索入り。同区のスペースワン1級建築士事務所など、元請けデザイン設計事務所にも、続々と捜査員が到着した。
一方、熊本県八代市の木村建設本社、福岡市博多区のシノケン本社、宮崎市の志多組にも、20??40人態勢で捜索が入った。
◇住民「徹底追及を」
警視庁などの合同捜査本部が強制捜査に着手した20日午前、耐震データを偽造されたマンションの居住者らは、大掛かりな捜査の行方を見守った。
国土交通省が告発対象にした「グランドステージ東向島」(東京都
墨田区)の建築主はヒューザー、施工は木村建設だ。
住民でつくる対策委員会の副代表の男性(45)は「捜査の手が入るほどの重大事件だということを改めて認識した」と語った。警視庁などの合同捜査本部から、取り壊しの際には鉄筋の状況を写真撮影するなど証拠収集を行うと連絡を受けていたといい、「いったい誰に責任があるのか。国会では暴かれなかった裏側を、警察の手で明らかにしてほしい」と、事件の全容解明に期待を込めた。
同じく告発対象となった「グランドステージ稲城」(同稲城市)。やはりヒューザーが建築主だ。強制捜査が入ったとのニュースに、管理組合理事長(38)は「この1カ月の間、国会の場でも真実を知ることができず腹立たしい思いをしてきた。私たち住民を苦しめた本当の責任はどこにあるのか、厳しく捜査してほしい」と興奮気味に語った。
一方、偽造物件と認定された「グランドステージ茅場町」(同中央区)に住む会社員の男性(34)は「自分たちと同じような境遇の住民を二度とつくってはならない。こんなひどい目に遭わされる人が出ないよう、再犯防止のために警察は徹底的に捜査してほしい」と言葉に力を込めた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051220k0000e040044000c.html
下の毎日の記事は、要点が整理されてて、わかりやすいので載せました。
そう言われてみるとスペースワン建築研究所とかエスエスエー建築都市設計事務所ってあまり話題に上らないなあ、何でだろう?
あと、鹿島や大林と言った大手ゼネコンの責任は?丸投げでごめんなさいでイイのか?
更に言うなら、政界との繋がり。。。あ!コレは警察の手には負えんか。。。無謀にもランキングに参加してます
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